500年の歴史を誇る飲みごたえ抜群のドイツビールに、街のいたる場所で売られているソーセージ。
グルメ好きにはたまらない魅力満点の国、それがドイツです。
世界遺産の登録数がトップクラスであることでも有名ですが、これからドイツへ旅行したいと思っている方の中には、ドイツの治安が心配な人も多いはず・・・


私も行ってみたいっ♡

魅力いっぱいのドイツだけど、最近ではテロ事件が発生していて、決して油断はできない状況なんだ。
それに、ヨーロッパの大国で治安は安全かと思われやすいけど、実は首都ベルリンの強盗発生率は東京の44倍、盗難については8倍という結果も出ています・・・
これからドイツ旅行に出かける方には、現地で楽しい思い出を作ってもらうためにも、事前に必ず知っておいてほしい情報があるんだっ
今回は、ドイツで旅行者が絶対に気をつけておきたい5つの注意点を、旅行者目線で詳しく紹介していくよ!

しっかり勉強しておかなきゃ!
目次
ドイツってどんな国?まずは治安の最新動向をチェックしておこう

★ 基本情報 | |
首都 | ベルリン |
言語 | ドイツ語 |
通貨 | ユーロ(EUR)※1EUR ≒ 130円 |
民族 | ドイツ民族、その他(ソルブ人、フリース人など) |
宗教 | カトリック(約30%)、プロテスタント(約30%)、その他(イスラム教、ユダヤ教など) |
日本との時差 | -8時間 |
また、意外と思われるかもしれませんが、ドイツは米ペンシルべニア大学が市場調査会社と共同でまとめたランキング『起業家にとって最高の国』で1位を獲得したビジネスの国でもあるんです。
たしかに、ドイツで活躍する大企業にはカーブランドのBMWやVolkswagen (フォルクスワーゲン)、Mercedes Benz(ベンツ)などがあり、スポーツブランドのPumaやAdidasも日本ではとても有名ですよね。
ドイツはこの手のランキングで必ず上位にランクインしていて、国民の起業家精神がほかの先進諸国と比べて突出していることがその要因と言われています。
そんなドイツですが、ひと昔前までは比較的安全な国と言われてきたものの、近年の不良外国人集団の増加や難民受け入れの影響から国内の治安は急激に悪化しています。
麻薬などは国内全土で蔓延しており、都市部を中心にスリや置き引きなどの窃盗犯罪が多発。また、繁華街や駅周辺では強姦や傷害・暴行といった身体の安全にかかわる犯罪も相次いでいます。
特に、スリに関してはドイツ全土で1日に451件以上、1時間に18件発生しており、日本と同じような感覚で滞在しているとトラブルに巻き込まれる確率は極めて高くなります。
そのほか、ドイツでは2016年以降テロ事件も頻発しており、同年12月のクリスマスマーケットへ車両が突入したテロ事件では多数の死傷者が出ました。
テロは予測が困難ですが、人が密集する場所やイベント、また電車内などで不審な動きをする人物や持ち物不明なカバンなどを見かけたら、まずは距離を取るようにしたいところです。
現地で気をつけるべき犯罪や有効な対策方法については本記事で詳しく紹介しますので、これからドイツへ旅行に出かける方はぜひ参考にしてください。
1.本当に安全?旅行者が初めにチェックしておきたい4つの項目

旅行者が最低限知っておきたい内容は次の4つです!
➀ ATMは安全に使える?

はじめに、為替手数料を抑えて現地通貨を調達できることから、多くの旅行者が利用するであろう現地ATMの安全性について。
ドイツのATMは空港や銀行の中、街のカフェやキオスクの周辺、また路上のいたる場所で見つけることができます。
どこでも簡単にお金を引き出せるため旅行者にとっては大変便利なのですが、ATMを利用する際に必ず注意してほしいのが『スキミング犯罪』と『ATM利用直後のひったくり』です。
1つ目のスキミングとは、ATMを利用する際にカード挿入口などに取り付けられた「スキマー」と呼ばれる機械によって個人情報が盗まれ、カードを第三者に不正利用される犯罪です。
近年、このスキミング犯罪がドイツ全土で流行しており、旅行者の口コミを見てみても数多くの日本人観光客がドイツでスキミングの被害に遭っていることが分かります。
路上に設置されているATMにはスキマー装置が取り付けられている可能性があるため、ドイツでATMを利用する際にはなるべく空港や銀行に設置されている安全なATM機を利用するようにご注意ください。

ドイツはカード社会だから、現金よりもクレジットカードを使う場面の方が多くなりがち。
スキミング被害を避けるためにも、クレジットカードは信用できる店舗でのみ利用し、決済時には自分の見えるところでカード読み取り機を操作してもらうのが安心です!
そして、もう1つ気をつけてほしいのがATM利用直後のひったくり犯罪です。
ドイツでは、銀行やATMからの帰り道を狙って、車やバイクで追い越しざまにバッグを強奪する窃盗犯罪も多発しています。
過去にはバッグを無理やりひったくられて転倒し、負傷するケースも発生しているため、十分に注意する必要があります。
ATM利用時には周囲に不審者がいないかを必ず確認し、使い終わった後はすぐに明るく人通りの多い道へ出るように気をつけたいところです。
② タクシーの利用は安全?

ドイツでの主な交通手段には電車や地下鉄、バスなどがあり、都市によってはトラム(路面電車)やフェリーなども見かけます。
これらの公共交通機関は市内を網羅しており、日本と比べて運賃もお手頃でとても便利ですが、ドイツの市内を駆け巡るタクシーも例外ではありません。
ドイツでのタクシーの車両には日本で高級車とされているベンツやBMWが使われていることが多いですが、乗車賃は日本と変わらないか、むしろ安いくらいです。
利用する都市によって料金体系は若干異なりますが、首都ベルリンでは初乗り料金が3.9ユーロ(約500円)。その後、走行7㎞までは1㎞ごとに2ユーロ(約250円)が、7㎞以降は1.5ユーロ(約190円)が加算されます。
肝心の安全性についても心配な方が多いと思いますが、ドイツのタクシーはとても安全なことで有名です。
過去に目立った事件が発生したことはなく、タクシー利用時にトラブルに遭ったという旅行者の口コミも見つかりません。
市内を快適に移動したいときには、安心して使ってみるといいでしょう。

基本的に流しのタクシーはないので覚えておこうね!
また、タクシーのドアは自動扉ではないので自分で開け閉めします。
会計時には、乗車賃にプラスして総額の10%ほどをチップとして支払う必要があるので、忘れないように注意しよう!

国から許可を得ていない悪徳タクシー(白タク)はほとんど見かけないけど、空港などでは遭遇する可能性もゼロではないので、必ずタクシー乗り場に停まっているタクシーを利用するように気をつけてね!
ドイツでは2010年から始まったタクシー配車アプリ『mytaxi』の人気が高まっており、2019年現在では国内の40都市で利用することができます。
現在地近くにいる優良タクシードライバーを呼び出すことができ、配車記録も残るため安全です。登録料は無料で、乗車賃も普通のタクシーと変わりありません。
③ 飲み物(水道水)や食べ物の衛生状態は大丈夫?

ドイツでの水や食品の衛生状態は基本的にとても良好です。
水道水はそのまま飲むことができ、レストランなどでの食事についてもお腹を壊すといった心配はありません。
ただし、路上で販売されている料理やクリスマスマーケットの屋台などでは、稀に食あたりを起こすケースもあるようです。
本来ドイツでは食品の衛生管理がとても厳しいのですが、現地在住者によると、アラブ系やアジア系の外国人が運営する屋台では、国の定めた衛生基準を満たしていないところもたまにあるのだとか。
衛生状態の不安な方は、ドイツ人屋台を選んでご当地グルメを楽しむといいでしょう。
④ 夜出歩いても平気?

ドイツを観光する際には、夜の散策はあまりオススメできません。
先ほども紹介したとおり、現在のドイツは全国各地で治安が悪化しており、夜間の主要駅周辺や繁華街では薬物中毒者や犯罪グループ、また外国人排斥を求めるグループなどが数多く出没します。
また、2015年の大晦日にケルン中央駅にて女性が集団暴行を加えられた事件はドイツ社会に大きな衝撃を与え、ケルン警察は同年に発生した集団暴行事件(性的暴行を含む)は516件発生していたことを明らかにしています。
そのほかにも、ドイツの都市部各地には犯罪の多発地域(ノーゴーエリア)が数多くあるため、大通りを除いて深夜に街を1人歩きするのはとても危険です。
夜に宿泊先などへ帰る場合は必ず大通りを歩き、人通りの少ない道はなるべく避けてください。
また、電車を利用する際には、治安の特に悪い『近距離鉄道(S-Bahn)』には絶対に乗らず、そのほかの電車についても必ず乗務員のいる1車両目に乗りこむように注意しましょう。
2.自分の身は情報で守れ!ドイツで多発している犯罪被害とは?

僕も旅行中にいろんな犯罪に巻き込まれかけたんだけど、どの犯罪も事前に調べておけば未然に防げるものばかりでした・・・
すでに多くの観光客が被害に遭っていたり、外務省が注意を呼び掛けている犯罪は巻き込まれる確率が高く、事前の情報入手が必ず必要になります。
そのため、旅行者の口コミや外務省の注意喚起をまとめた以下の内容を、ドイツ旅行に出発する前にしっかりと確認しておいてね!
多発犯罪1. スリ・置き引き・ひったくり
ドイツは比較的安全な国と言われていますが、各都市の駅や観光地などにおいて置引き、スリによる邦人旅行者、在留邦人の方々の被害が相次いでいます。
★ スリ・置き引き
空港、主要駅、繁華街、バスや電車車両内、観光地、ホテルの受付、レストラン等不特定多数の人が集まる場所での発生が多くなっています。また、言葉巧みに注意を逸らしながら携行品を盗み取るスリグループが徘徊しており、常に日本人を狙っています。
★ ひったくり
人通りの少ない路上や、銀行やATMからの帰り道などに被害に遭う危険性が高くなっています。ほとんどの場合、車やオートバイを使用し追い抜きざまに犯行に及んでおり、転倒などして負傷するケースもあり大変危険です。
出典:外務省 海外安全ホームページ『ドイツの安全対策基礎データ』

平均すると1日に451件以上が発生している計算になるね・・・
外務省から注意喚起のあるように、ドイツでのスリは複数人のグループで行われる場合が多く、誰かがターゲットの注意をそらしている間に1人がバッグから財布を抜き取るパターンがほとんどです。
また、スリの手口は実に多彩で、在ドイツ日本国大使館は旅行者への注意として、ドイツでよくあるスリの手口を13通りも紹介しています・・・(苦笑)
共通しているのは、いずれも以下のような場面でスリが起きているということ!
- 誰かが話しかけてきたとき
- 体に接触しようとしてきたとき
- 通行を妨害しようとしてきたとき
- 複数の人に囲まれたとき
- 誰かが大きな音を出したり、声を上げたり、小銭を落としたとき
上記のような場面で自分の持ち物から注意が逸れている間に財布をスラれるケースが多いから、上記のようなことが起こった時は一層スリに警戒して、バッグを前に抱えるなどして対策しよう!

- 公共交通機関の駅や停留所、電車やバスの車内
ベルリンの場合:Sバーン、ベルリン中央駅
- ショッピング・センター、ショッピング街、デパート、市場、スーパーマーケット
ベルリンの場合:アレキサンダープラッツ、コットブッザー門、ヴァルシャウアー橋、フリードリヒ通り(ミッテ)、タウエンツェーン通り(ツォー駅からヴィテンベルクプラッツ付近)、メッセ、シュパンダウ、シュロス通り
- そのほか各種イベント会場
スポーツの試合、メッセ、クリスマスマルクトなどの大きなイベント会場など

また、スリのほかにも、置き引きやひったくりもドイツでは要注意!
レストランなどでもテーブルの上に携帯や財布を置いたりせず、自分の荷物も常に目に見える場所に置いておくように気をつけよう!
多発犯罪2. ニセ警察官
★ ニセ警察官による強盗・窃盗
薬物捜査官を称するニセ警察官が、観光中の邦人を呼び止め、所持していたバッグや財布の中を調べるふりをして金品やクレジットカードを抜き取る事件も発生しています。
警察官が職務質問する場合には、制服・私服警察官に限らず、最初に警察官の身分証明書を提示することになっていますし、 警察官が路上等で財布の中身(所持金)を調べたりすることはありません。
不審に思った場合は、相手にせず直ぐにその場を立ち去るか、携帯電話等から緊急の警察直通電話である110番に連絡してください。
出典:外務省 海外安全ホームページ『ドイツの安全対策基礎データ』

ドイツにおいては、ベルリン市内のブランデンブルク門付近をはじめ、フリードリヒ通りやクアフュルステン通りなどで複数件発生しているようです。
通常、ドイツの正規警察官は麻薬捜査であっても、路上で財布の提示を求めることはありません。
不審に思ったら、すぐに警察直通の110番通報をするか、「警察署か日本国大使館でなら財布を見せる」と応じるようにしよう!

それに、被害者が財布を見せやすくするために、最初に声をかけてきた人がすんなりと財布を見せたりするから、その場の空気でつい財布を見せてしまうのも分かります・・・
こうした手口に騙されずに、毅然とした態度で接するように注意しておきたいね!
多発犯罪3. 傷害・暴行事件
★ 傷害・暴行犯罪
駅やその周辺、繁華街などでの発生が目立ちます。特に夜間には犯罪グループや薬物使用者、凶器所持者、外国人排斥を標ぼうするグループ等が出没し、思わぬ状況で被害に遭う危険があります。夜間の主要駅や繁華街等での行動は特に注意が必要です。
夜間の外出はやむを得ない場合でも必要最小限にし、単独行動を避けてください。特に周囲の雰囲気や付近の人物の言動などに気を配り、危険と思われる兆候を感じ取ったら早くその場を離れるなど、自ら危険を回避するよう努めてください。
出典:外務省 海外安全ホームページ『ドイツの安全対策基礎データ』

特に多いのが、夜間の駅周辺や繁華街での暴行事件です。
トラブルに巻き込まれないためにも、夜間の一人歩きはなるべく避け、人通りの多い道を選ぶように心がけよう!

犯人はナイフなどの凶器を持っている場合もあるので、自分だけで対処しようとせず、付近の人に助けを求めるのが賢明です。
また、各都市の犯罪発生率の特に高いエリアについては次で詳しく紹介していくよっ
3.どの地域が危険?訪問予定の都市をチェックしておこう


これから訪れる地域を確認して、万全の準備で現地を旅している自分の姿をしっかりイメージしておこうっ
ドイツ北部の治安(ベルリン、ハンブルク、ブレーメンなど)

ドイツの北部には国内最大の人口を誇るドイツの首都『ベルリン』やヨーロッパ最大級の湾岸都市『ハンブルク』、またグリム童話「ブレーメンの音楽隊」などで有名な『ブレーメン』があります。
首都であるベルリンは国内でも犯罪発生率が高く、空港や主要駅周辺、繁華街、レストランやホテルのロビーなどでスリ・置き引きなどの窃盗犯罪をはじめ、銃器を用いた強盗、暴行犯罪が相次いでいます。
外務省からの情報や旅行者の口コミをまとめると、特に犯罪の多発しているエリアは以下のとおりです。
- テ―ゲル空港
- 主要駅周辺(ツォーロギッシャーガルテン駅、コットブッサー・トーア駅など)
- 繁華街(ブランデンブルク門周辺、クアフュルステンダムなど)
- 深夜の公共交通機関(地下鉄、鉄道Sバーン、バス)
- 夜の街(閉店間際のスーパー、深夜のガソリンスタンド・キオスクなど)
※上記は治安の安定しないベルリン市内の中でも特に注意が必要なエリアです。
そのほか、ベルリンは第二次世界大戦の名残り「ベルリンの壁」をまたいで旧西ベルリン、旧東ベルリンに分かれていますが、旧東ベルリンはベルリン市内のなかでも治安が不安定です。
特に、旧東ベルリンにあるアレクサンダー広場の周辺には、今でも多くの路上生活者、薬物中毒者、少年ギャングが集まっており、スリや強盗、殺人事件などが多発しています。
これらの場所を通過する際には持ち物に注意を払うことはもちろん、不審者がいないかを常に警戒し、夜には絶対に近づかないようにご注意ください。
一方、大きな湾岸都市の『ハンブルク』でも、依然として多くの日本人旅行者がスリや置き引きと言った犯罪被害に巻き込まれています。
特にホテルのロビーやレストラン、空港などでの盗難被害が相次いでいるため、食事中や何かの手続きをしている最中であっても決して荷物から目を離さないようにご注意を。
また、中央駅の東側にあるザンクト・ゲオルグ地区や、港に隣接した歓楽街のザンクト・パウリ地区では恐喝や暴行犯罪をはじめ、強盗などの凶悪犯罪も多発しているため、散策の際には一層警戒を引き締めましょう。
最後に、ベルリンやハンブルクと比べて小規模な街『ブレーメン』について。
西洋の可愛い建物が立ち並ぶコンパクトな街ではありますが、先に紹介した2都市に負けず劣らず犯罪発生率は高めです。
主要駅周辺や電車・バスなどの公共交通機関内、またレストランやホテルなどでスリや置き引きが起こります。
特にSielwall駅とその周辺は若者が集める活気のあるエリアですが、夜には薬物中毒者や不良集団が集まるとの口コミもあるため、夜間は絶対に近づかないことをオススメします。
ドイツ西部の治安(フランクフルト、ドュッセルドルフ、ケルンなど)

ドイツの西部には、金融と商業の中心都市『フランクフルト』やライン川に沿って広がる芸術の街『デュッセルドルフ』、また大聖堂や「カップルの聖地」と呼ばれる橋があることで有名な『ケルン』があります。
いずれの街でも、日本人旅行者が巻き込まれている犯罪の大半は空港や主要駅周辺、ホテルやレストラン、電車内で行われるスリや置き引きといった盗難被害です。
なかでもフランクフルトはドイツでもっとも犯罪発生率が高いことで有名で、フランクフルト中央駅の周辺にある歓楽街を中心に薬物関連の犯罪や強盗などの凶悪犯罪、またぼったくりバーによる被害も報告されています。
これら3都市で、特に注意が必要とされるエリアは下記のとおりです。
- フランクフルト
フランクフルト中央駅、ICE(インターシティ・エキスプレス)電車内、風俗地区(Moselstrasse, Elbestrasse, Niddastrasse)
- デュッセルドルフ
空港、デュッセルドルフ中央駅、旧市街のレストラン、メッセ会場(見本市)
- ケルン
ケルン中央駅、大聖堂周辺、ホテル、レストラン、電車内、メッセ会場(見本市)
ちなみに、どの都市であっても中央駅付近には薬物中毒者や不良グループ、不法入国者などが集まる傾向にあります。
ケルン中央駅では集団暴行事件やレイプ犯罪がたびたび報道されているため、夜間は特に周囲に警戒して行動しましょう。
ドイツ東部の治安(ドレスデン、マイセンなど)

ドイツの東側には、エルベ川沿いに建ち並ぶバロック建築群が美しい古都『ドレスデン』や、世界的に有名な高級陶磁器ブランド「マイセン(MEISSEN)」で知られる可愛らしい街『マイセン』などがあります。
この2つの街はドイツの中でもかなり治安が良いほうで、不用意に暗がりを歩いたり、持ち物に対する注意を怠らなければトラブルに遭うようなことはほとんどないでしょう。
身に危険が迫るような犯罪はとても少なく、スリや置き引きといった軽犯罪にさえきちんと警戒していれば安全に観光を楽しめます。
ただし、ドレスデンのNeustadt(ノイシュタッド)駅付近は、夜間に人通りがなくなるため女性の1人歩きはオススメできません。
また、犯罪に遭ったとの口コミや報告は聞きませんが、隣国のプラハからの発着便がある「ドレスデン中央駅」や「マイセン駅」など、外国人の往来する場所は念のため用心しておいたほうがいいでしょう。
ドイツ南部の治安(ミュンヘン、ニュルンベルクなど)

南ドイツには、欧州最強のサッカークラブ「FCバイエルン・ミュンヘン」が本拠地を置く第3の都市『ミュンヘン』と、おとぎの世界に迷い込んだかと錯覚するほど美しい中世の街並みを残した『ニュルンベルク』があります。
ミュンヘン、ニュルンベルクともに、ドイツ国内でもっとも治安がいい街として知られ、ドイツ文化を思う存分楽しむことができる旅行者にとって見逃せないスポットです。
しかし、いくら安全とは言ってもここは海外。東京と比べると犯罪発生率は格段に上がります。
主要駅周辺エリアや電車内などでは、日本人がスリや置き引きの被害に遭ったケースも数件報告されています。
今のところ強盗や暴行事件といった凶悪犯罪の事例はありませんが、不特定多数の人が集まる場所では持ち物から注意を離さず、深夜帯の女性の1人歩きは極力避けましょう。
また、旅行者の口コミによると、ミュンヘンのマリエン広場付近には日本人女性のみをターゲットにしたナンパ師が出没するようです。
自分の連絡先を渡したあとにレストランや自宅へ誘うのが常套手段のようですが、見知らぬ人に付いていくのはとても危険です。
初見は優しい親日家といったイメージに映るかもしれませんが、予期せぬトラブルに巻き込まれないためにも軽はずみの行動は避けた方が無難です。
4.その他の注意点とは?ドイツ旅行で気を付けるべき5つのポイント

i. 宗教上のタブー

ドイツで主に信仰されている宗教はキリスト教で、全体の60%を占めています。
また、現在では移民の影響からイスラム教信者も増えており、信者数は国内2番目の400万人(約5%)。
そのほか、少数派の宗教に仏教やヒンドゥー教、ユダヤ教などがあります。
基本的には宗教の自由が法律によって保護されており、日本と同じく無宗教の国民も全人口の30%を占めるなど、国民の宗教に対する意識はそこまで高くありません。
宗教上のタブーに関しても過度に神経質になる必要はなく、日本にいる時と同じように最低限のマナーと常識を持って振舞っていれば問題ありません。
教会を訪れる際には、慎みを持った服装を心がけ、写真撮影を控えるなど見学のマナーを忘れずに。
ii. 文化におけるマナー

ドイツ人は合理性や秩序を重んじる文化があります。
現地の人と接する際には曖昧な態度や意思表示を避け、思ったことや言うべきことはきちんと主張するように心がけましょう。
また、ドイツでは午前6時~午前7時の間、また午後8時~午後10時の間は休息時間(Ruhezeit)と考えられています。
この時間帯に大きな音を出したり、声を出して騒ぐのはマナー違反なので、周辺に迷惑がかからないように静かに過ごすようにご注意を。
ちなみに、ドイツには毎年5月1日に労働者が権利を主張する『メーデーの日(May Day)』があります。
この日は都市部の各地でデモやストライキが開かれ、特にベルリンはお祭り騒ぎになります。
一部地域では若者が暴徒化することもありますので、デモを見かけても近づかないように気をつけましょう。
iii. 病気や感染症

ドイツのバイエルン州、バーデン・ヴュルテンベルグ州、ヘッセン州、テューリンゲン州などでは、ダニを介したウイルス性脳炎が発生しています。
ウイルスを持ったダニに咬まれることで頭痛や発熱、意識障害を起こし、ドイツ国内で毎年200人にのぼる感染者が出ています。
ひどいケースでは後遺症が残ったり、死亡するケースもあるため、山歩きやハイキングなどに出かける際には、ダニに咬まれないように長袖・長ズボンを着用し、肌を露出しないようにご注意ください。
また、万が一ダニに咬まれた場合は直ちに医療機関にかかることをオススメします。
iv. チップ制度はあるか?

ホテルやレストランなどでは料金にサービス料が含まれているため、基本的にチップは不要です。
ただし、特別な用事を頼んだときや、感謝の気持ちを伝えたい際にはお礼として渡すと喜ばれます。
ホテルのホテルではポーター、ベッドメイキング、ルームサービスに対してチップを渡すときは、1~2ユーロが相場。
レストランなどでは、会計額の10%ほどを料金に上乗せして渡せばOKです。
タクシーの利用時については、会計の際に総額の10%ほどをチップとして支払うのがマナーとなっているのでご注意ください。
ちなみに、どのサービスを利用する場合であっても、チップを渡すときは必ず相手に支払う金額を伝えることが大切です。
例えば、お会計が27ユーロの時、チップを含めた30ユーロを支払いたい時は「30ユーロで支払います」と伝える必要があります。
この確認がなければ、お釣りが欲しい時にも、渡したお金すべてをもらえると勘違いされる場合もありますのでご注意を。

v. どんな服装がオススメ?

滞在地や年、日によって気温差が大きく変わるものの、ドイツの冬場(12~3月)は基本的にかなり冷え込みます。
都市によっては最低気温が-1℃~5℃ほどまで下がるので、厚手のコートをはじめ、マフラーやニット帽などで防寒対策をしておくことが重要です。
足先は特に冷えやすいので、もこもこの靴下などがあれば重宝します。
夏場の6~9月になってくると、気温は20~25℃前後に。暑い日には30℃近くまで気温が上がるときもあるため、軽装を用意しておくといいでしょう。
ただし、夜間は冷える日もあるので、さっと羽織れるシャツやカーディガンなどを用意しておくと便利です。また、日差しが強い季節でもあるので、日焼け止めクリームも必須です。
4~5月の春、10~11月の秋には、天気や気温が日によって大きく変化します。
日中はTシャツで過ごせるくらいの気温でも、朝晩には上着が必要になるほど冷え込むこと多くあります。
重ね着をするなど、体温調整のしやすい服装を準備しておくと便利です。
5.現地の日本国大使館の連絡先をメモしておこう

パスポートを紛失したときには再発行もしてくれるので、現地大使館の住所や連絡先は必ずメモしておこうっ
在ドイツ日本国大使館(ベルリン)
住所 | Hiroshimastr. 6 10785 Berlin |
電話 | 国内から:(市外局番030)-210940 |
国外から:(国番号49)-30-210940 | |
領事部:info@bo.mofa.go.jp ※パスポート、ビザ、邦人保護等 |
|
FAX | 国内から:(市外局番030)-21094222 |
国外から:(国番号49)-30-21094222 | |
開館時間 | 月曜日~金曜日 9:00-12:15、14:00-16:30 |
在ハンブルク日本国総領事館
住所 | Rathausmarkt 5 20095 Hamburg |
電話 | 国内から:(市外局番040)-3330170 |
国外から:(国番号49)-40-3330170 | |
mail@jgk-hh.de | |
FAX | 国内から:(市外局番040)-30399915 |
国外から:(国番号49)-40-30399915 | |
開館時間 | 月曜日~金曜日 9:30-11:30、13:30-16:00 |
在デュッセルドルフ日本国総領事館
住所 | Breite Str. 27 40213 Düsseldorf |
電話 | 国内から:(市外局番0211)-164820 |
国外から:(国番号49)-211-164820 | |
k2@jgk-dus.de |
|
FAX | 国内から:(市外局番0211)-357650 |
国外から:(国番号49)-211-357650 | |
開館時間 | 月曜日~金曜日 9:30-11:30、13:30-16:00 |
在フランクフルト日本国総領事館
住所 | MesseTurm 34. OG Friedrich-Ebert-Anlage 49 60308 Frankfurt am Main |
電話 | 国内から:(市外局番069)-2385730 |
国外から:(国番号49)-69-2385730 | |
zentrale@fu.mofa.go.jp | |
FAX | 国内から:(市外局番069)-24279250 |
国外から:(国番号49)-69-24279250 | |
開館時間 | 月曜日~金曜日 9:00-12:30、14:30-16:00 |
在ミュンヘン日本国総領事館
住所 | Karl-Scharnagl-Ring 7 80539 München |
電話 | 国内から:(市外局番089)-4176040 |
国外から:(国番号49)-89-4176040 | |
領事班: ryoji@mu.mofa.go.jp |
|
FAX | 国内から:(市外局番089)-47-05-710 |
国外から:(国番号49)-89-47-05-710 | |
開館時間 | 月曜日~金曜日 9:00-12:30、14:00-16:00 |
情報は最強の防犯対策!しっかり準備して快適なドイツ旅行を

今回紹介した治安情報はミーちゃんのドイツ旅行の参考になりそうかな?

今まで治安っていっても、何を調べたらいいのか漠然としていたんだけど、旅行者には旅行者の調べるべき現地情報があったんだね!
ドイツでの観光中は持ち物やお金の管理には十分に注意して、危険と言われている場所には近づかないように注意しておかなくちゃねっ

海外では日本の常識はほとんど通用しないから、情報こそが現地で自分の身を守る最高の防犯対策になるんだ!
ここで得た情報をしっかり参考にして、快適なドイツ旅行に出かけてきてねっ!
というわけで、今回はドイツへ旅行する前に必ず知っておいてほしい治安情報や防犯対策について紹介しました。
ドイツに限らず、ここで紹介した5つの治安情報はどこの国へ行く際にもぜひ調べておいてほしいこと。
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② 傷害治療費用 | 200万円 | ||
③ 携行品損害 | 20万円 | ||
④ 救援者費用 | 200万円 | ||
⑤ 賠償責任 | 2,000万円 | ||
⑥ 傷害死亡/後遺障害 | 2,000万円 |

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★ 保険の条件 | 自動付帯 |
自動付帯でゴールドカード並みの補償額が付いたセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、学生には嬉しい26歳まで年会費無料。エポスカード同様、即日発行&受取にも対応しています。
さらに、世界51都市で使える海外アシスタンスデスクが利用でき、海外初心者でも安心。空港で手荷物を1つ自宅まで無料で届けてくれるサービスは会員なら何回でも利用OKです。
★ 海外保険の内容 / 補償金額 | |||
➀ 疾病治療費用 | 300万円 | ||
② 傷害治療費用 | 300万円 | ||
③ 携行品損害 | 30万円 | ||
④ 救援者費用 | 200万円 | ||
⑤ 賠償責任 | 3,000万円 | ||
⑥ 傷害死亡/後遺障害 | 3,000万円 |

旅行への出発前にぜひチェックしてみてねっ
ドイツは最高だねっ!