「香港の治安ってどうなの?安全なの?」
これから香港への旅行を計画している人にとっては一番最初に気になる問題ですね。
しかし、心配することはありません。現地で多発している犯罪や危険と言われている地域を事前にしっかりと確認しておけば、香港はほとんどの人が安全に旅行を楽しめる治安のいい街なんです!
どうも、「どこの国が一番よかった?」と聞かれたら十中八九「香港」と答える世界一周バックパッカー、ねこまるです。
初めて香港を訪れる人には、香港がどんな場所なのかうまくイメージできずに不安になりますよね。
実際、僕も行ったことない国に行くときにはかなり心配でしたし、情報収集が不足してしまったときには危険な犯罪に巻き込まれかけたことも何度もあります・・・
ただし!それはあくまで「情報収集が不足していた」ときの話。
旅行者が事前に知っておくべき現地情報さえしっかり入手しておけば、香港で遭う可能性のあるトラブルのほとんどは回避することができるんです。
そこで、今回は1年間で世界25ヵ国を旅してきた僕の経験から、旅行者が香港で気を付けるべき注意点を5つのポイントに分けてご紹介していきます!
しっかり勉強しておきます!
香港ってどんな場所?まずは治安の最新動向をチェックしておこう
★ 基本情報 | |
首都 | 中国の一部なので北京 |
言語 | 広東語 |
通貨 | 香港ドル(HKD)※1HKD = 約15円 |
民族 | 漢民族(約95%) |
宗教 | 仏教、道教、キリスト教 |
日本との時差 | -1時間 |
というのも、1841年に中国がアヘン戦争でイギリスに負けて以来、香港は1997年までイギリス領土でした。
社会主義国家である中国とは異なり、イギリスの資本主義システムを導入した香港は先進国レベルの経済力を手に入れ、歴史・文化においても独自の発展を遂げてきたんです。
香港は、形としては中国の一部である『中華人民共和国香港特別行政区』となっていますが、2016年に行われた香港大学民意研究プロジェクトの調査によると、自らを中国人ではなく「香港人」として認識している現地人は全体の67%にのぼったと言われています。
この香港人の「中国離れ」は今後さらに進んでいくと予想されており、中国と香港をひとくくりに考えるのは、もはやナンセンスとさえ言えるかもしれません。
さて、そんな香港ですが、気になる治安はどうなのでしょうか?
2019年に香港警察によって発表された治安状況によると、同年に報告された犯罪発生件数は56,017件となっており、これは1957年以来最低の件数となっているとのこと。
犯罪発生率の点で香港の治安は良好と言えますが、外務省には毎年のように、日本人旅行者がスリや置き引きの犯罪に巻き込まれ、パスポートなどの所持品を盗まれるケースが数多く報告されているようです。
また、全体の犯罪発生件数は落ち着いているものの、強制わいせつ事件は前年度と比べて増加しており、その多くが交通機関や駅等の公共の場で発生している現状があります。
旅行の思い出を台無しにしてしまわないためにも、犯罪の手口や多発スポットをしっかりとチェックしておきたいところです。
詳しい危険地域などについては、本ページの『香港で多発している犯罪&危険スポット』で紹介していきます。
1.本当に安全?旅行者が初めにチェックしておきたい4つの項目
旅行者が最低限知っておきたい内容は次の4つです!
➀ ATMは安全に使える?
はじめに、現地通貨を安い為替手数料で手に入れられることから、旅行者が頻繁に利用するであろうATMの安全性について。
香港のATMは空港、街中などいたるところで見つけることができます。
海外でATMを利用するときに旅行者が気を付けるべきことと言えば『スキミング被害』です。
スキミングとは、ATMを利用したり、お店でクレジットカード決済する際に、キャッシュカードやクレジットカードの個人情報が盗み取られ、不正利用される犯罪のこと。
スキミング被害は東アジア一帯で頻発している被害なのですが、香港のATMでスキミングに遭ったという話はほとんど聞きません。
香港ではクレジットカードでの決済は広く普及していますし、ATMも街中のあちこちにありますので、スキミング被害が多発しているようであれば、普通は外務省ホームページや安全情報などで注意喚起されます。
しかし、それがないということは、香港でのスキミング被害は一般的ではなく、安心してATMやクレジットカードを利用できると考えて問題ないでしょう。
もちろん、僕も香港には何度か行っていますが、スキミング被害に遭ったことは今までたった一度もありません。
ただし、ATMを利用しているあいだにスリや置き引きに遭ったという話はよく聞くので、くれぐれも気を抜かず、貴重品と周囲への警戒を忘れないように注意しましょう。
② タクシーの利用は安全?
香港のタクシーは料金が安く、空調も完備されていることから街中を快適に移動することができ、旅行者が利用する機会も多いでしょう。
縁もゆかりもない土地でタクシーを利用するのは心配という方も多いと思いますが、香港のタクシーは安全です。
これまでにタクシー運転手による拉致や強盗、強姦といった凶悪事件が起こったケースは一切ないと言っても過言ではありません。
ただし、旅行者が土地勘のないことや、言葉が通じないことをいいことに、わざと遠回りをしたり料金を水増しする運転手がたまにいるようなので、そこにだけ要注意です。
万が一、料金を過剰請求してくる運転手と乗り合わせてもしっかりと苦情を申し立て、対処できるようにしておくためにも、香港のタクシーの料金相場やシステムをきちんと理解することが重要です。
以下では、簡単に香港でのタクシーの乗り方と過剰請求されないための注意点を紹介しています。
香港タクシーを利用する前に必ずチェックしておこう!
○ 香港でのタクシーの捕まえ方・乗り方
香港のタクシーは大通りで捕まえるか、電話で呼び出すのが一般的です。タクシーは街中をたくさん走っていますので、通常は通りで簡単に捕まえることができます。
路上でタクシーを拾う場合は日本と同じように手を挙げて合図を送りますが、香港人はみな水平に手を挙げてタクシーを呼び止めます。
自動ドアではありませんので、自分でドアを開けて後部座席に乗り込み、運転手へ行先を告げましょう。
- 香港ではメーターの使用が義務付けられています。万が一メーターを使用しない際には指摘するか、タクシーを降りるかして対処しましょう。
- タクシー運転手は通常、500ドルや1,000ドルの高額紙幣に対するお釣りを用意していません。また、高額紙幣で支払われた際に持ち合わせがない場合は、お釣りを全額支払う義務がありませんので、利用者はタクシーに乗り込む前に必ず小さいお金を用意しておくように。
○ 香港タクシーの種類と料金の相場
香港のタクシーは営業区域によって車体が赤・緑・青の3色に分かれており、料金体系も若干異なります。ただし、いずれのタクシーも深夜割り増しはありません。
各タクシーの料金体系は以下のとおりです。
- 赤タクシー(ランタオ島の東涌通りとランタオ諸島南部を除く、香港のほぼ全域)
初乗り2キロまで24HKD(約350円)/以降 200mごと or 待ち時間1分ごと に 1.7HKD(約25円)
- 緑タクシー(ニューテリトリーのみ)
初乗り2キロまで20.5HKD(約300円)/以降 200mごと or 待ち時間1分ごと に 1.5HKD(約20円)
- 青タクシー(ランタオ島のみ)
初乗り2キロまで19HKD(約280円)/以降 200mごと or 待ち時間1分ごと に 1.5HKD(約20円)
- 上記料金にプラスで、トランクに荷物を入れた場合は+5HKD/1個、島をまたいで海底トンネルを通る場合は往復のトンネル料金(海底トンネルが20HK$、東區海底トンネルが40HK$、西區海底トンネルが60HK$)を手動で追加されます。
※海底トンネル専用タクシーの場合は片道料金になります。「過海的士站」と示された専用乗り場から乗車できます。 - 香港は一方通行が多いため、やむを得ず遠回りになることもしばしば。ただし、わざと遠回りをしているように感じたら、その場で運転手に理由を確認しましょう。
- 精算時に追加料金がおかしいと思ったら、まずはレシートをもらって確認を。それでも不審に思った場合は、ダッシュボードに表示された運転手の名前と番号を書き留め、下記まで苦情を申し立てましょう。
※交通苦情ユニットホットライン:TEL +852-2889-9999
乗車賃は一律でHK$2.3(約35円)!!安すぎてヘビロテしちゃうよねっ
西洋の趣があって香港文化を満喫できる乗り物なので、香港を訪れたらトラムにもぜひ挑戦してみてねっ
③ 飲み物(水道水)や食べ物の衛生状態は大丈夫?
人が多くて雑多なイメージのある香港。しかし、飲み水や食事の衛生面は良好です。
香港の水道水はWHOの基準を満たしており、そのまま飲むことができます。
ただし、ほとんどのホテルや飲食店などの商業施設や一般家庭では、配管設備などの衛生面を考慮して浄水器にかけたり、水道水を沸騰させて湯冷ましを使うようにしているようです。
飲食店などで出される水についても特に心配することはありませんが、衛生面が不安な方はミネラルウォーターを注文するといいでしょう。
また、香港での食事に関しても、ほとんどの飲食店が清潔に保たれていて衛生的です。
香港の女人街や男人街といったナイトマーケットで数多く見かける屋台では様々なB級グルメを堪能することができ、それ以外にも街中のあちこちで屋台風の食堂を見つけることができます。
こうしたお店についても、衛生面で問題が起こったケースはほとんど報告されておらず、外務省から注意喚起が出ていることもありませんので、問題なくグルメを楽しんでいいでしょう。
街中を歩いてるとあちこちで見かけるので、気軽にトライしてみてねっ!
④ 夜出歩いても平気?
「香港に夜はいつ訪れるのか?」というほど、香港は眠らない街です。
街中のネオンは深夜でも灯りをともし続け、24時間営業の飲食店やショップも多数あります。
というのも、香港はビジネスで栄えた街であり、夜遅くまで多くの人が働いています。
残業や遅番の仕事を終えた彼らは、夜中に友達や同僚と食事をしたり、深夜まで開いているショッピングモールや映画館で時間を過ごしたりするんですね。
そういうわけで、夜になってもたくさんの人が街中を歩いているので、よっぽど人通りの少ない道に入ったりしなければ、まず危険な目に遭うことはありません。
また、深夜には地下鉄(MTR)は運転していませんが、終電を逃したとしても、宿泊先までの交通手段にはタクシーやミニバス、深夜バスといった選択肢が必ず残されているため安心です。
ただし、たとえ深夜であっても、スリや置き引きといった犯罪は依然として発生しているので、貴重品の管理には十分注意してください。
また、香港のなかでは悪名高い地域である尖沙咀(チムサーチョイ)の『重慶大廈(チョンキンマンション)』や『美麗華大廈』あたりでは、薬物の売買が普通に行われています。
昼間も要注意するべき場所ですが、夜間は特に近づかないほうが賢明です。
2.自分の身は情報で守れ!香港で多発している犯罪被害と危険スポットとは?
実際、日本人旅行者が凶悪事件に巻き込まれるケースは極めて稀です。
しかし、外務省は現在でも香港を訪れる観光客に対してスリや置き引きといった軽犯罪への注意を呼び掛けていて、旅行者の口コミを見てみても、ぼったくりや詐欺に遭ったという報告が少なくありません。
こうした情報は出発前にしっかり掴んでおき、現地で同じような犯罪に遭わないように対策しておくことが重要だよ!
香港での多発犯罪1. スリ・置き引き
観光地域の九龍(尖沙咀、女人街、黄大仙)、香港島(銅鑼湾、金鐘、山頂など)のほか、各交通機関内にて、スリ、置き引き事件が発生しています。
香港では旅行者に人気の観光スポット各所でスリや置き引き事件が発生しており、外務省には毎年多くの日本人旅行者がスリや置き引きなどの盗難被害に遭ったことが報告されています。
人が混雑する地域ではバッグやカバンから注意を離さないことにはもちろん注意してほしいですが、外務省情報と旅行者の口コミの両方を見てみると、特に盗難が多発しているのは「女人街」「男人街」「地下鉄(MTR)」です。
女人街や男人街などのマーケットエリアでは常時人が混雑していて、物珍しい露店や格安商品・美味しそうなグルメの数々に目を奪われて、一瞬のスキにバッグのなかから所持品を盗難されるケースが相次いでいます。
僕も、香港人の友達から「女人街のあたりはスリが多いから気を付けて」と口酸っぱく言われたのを覚えています。特に、こうしたナイトマーケットは夜8時~10時ごろまでが混雑のピークです。
気になる商品があっても、商品は片手で持ち、もう一方の手でバッグを押さえておくなどして、しっかりと防犯対策をしておきましょう。
また、香港の地下鉄(MTR)についても、車内だけでなく、ホームや地上にあがるまでのエスカレーターでスリに遭う人が多数います。
旅行者の口コミによると、特に警戒するべきはMTRの中環(セントラル)駅のエスカレーター。
ここでは、前に立っている人がエスカレーターを降りる手前で物を落とし、それを拾ってあげているスキに後ろの人がカバンの中の財布を盗むという事案が多発しているようです。
こうした巧妙なスリは、手口を覚えているだけで犯罪を防ぐ手段になります。
スリの警戒地域や手口をしっかりと覚えておき、自分が同じ目に遭わないように注意したいところです。
○ 香港でのスリの危険スポット
香港ではホテルのチェックイン時やレストランで会話に夢中になっているとき、またウェイターが料理を運んできたスキに物を盗まれるケースが多発しているようです。
特に、テーブルの上にスマートフォンや財布を置いていると狙われやすく危険なので、こうした貴重品はできるだけバッグの中に入れておき、常に視界に入る場所で管理しておくようにしたいねっ
香港での多発犯罪2. ぼったくり・詐欺
【チョンキンマンション(重慶大廈)・美麗華大廈の客引きに注意】
香港のホテルは料金が高いため、予約サイトで比較的廉価なところを選ぶとチョンキンマンション(重慶大廈)か美麗華大廈のゲストハウスになることがある。この雑居ビルのグランドフロア(日本で言う1階)にはインド系の客引きが言葉巧みに近寄り、予約確認書を見せると、このホテルの予約はキャンセルされていると言い、自分が連れて行くとコミッションを貰えるゲストハウスに連れてき、不当に高い料金で宿泊させるという事態が多発している。
先ほども紹介したとおり、尖沙咀エリアにある重慶大廈、美麗華大廈の雑居ビル付近はあやしげで異国的な雰囲気が漂っており、香港でもっとも警戒するべきエリアです。
こうしたビル内には日本人旅行者が宿泊するゲストハウスもありますが、グランドフロアにはインド系の人たちが昼夜問わず客引きをしており、彼らの話に乗るとぼったくりに遭うことが多々あります。
「あなたが予約したホテルはキャンセルされてるよ」などと言われても、自分で予約したゲストハウスまで出向いてしっかりと確認しておく必要があります。
また、同ビルでは高級時計やファッションブランドの偽物が多数販売されています。彼らは日本人を見るや、「ニセモノ、ヤスイヨ」などと片言の日本語で話しかけてきますが、たいていは粗悪品です。
脅迫されることはありませんが、基本は無視を決め込むのが賢明です。
ちなみに、僕が学生時代に利用した日本人宿の『ゴダイゴ』さんはチョンキンマンションのような怪しさがなくて、宿泊料も安くてとても良かったよ!
香港で格安宿を探している人は利用してみるといいかもねっ
3.ちなみに、マカオ行きを予定している旅行者が注意するべきこととは?
★ 基本情報 | |
首都 | 中国の一部なので北京 |
言語 | 広東語、ポルトガル語 |
通貨 | パタカ(MOP)※1MOP = 約14円 |
民族 | 漢民族(約94%) |
宗教 | 仏教、道教、キリスト教など |
日本との時差 | -1時間 |
なんたって香港 ⇔ マカオ間のフェリーは24時間運航で乗船時間はたった1時間ほど、料金も150~200HKD(約2000~3000円)程度で済むんですから。
もちろん、90日以内の滞在ならビザも必要ありません。
マカオは、香港とは違ってイギリスではなくポルトガルに統治されていた歴史がありますが、香港と同じように1999年に領土を返還された中国の『特別行政区』です。
軍隊や外交権などは持っていませんが、中国とは異なった法律や経済、社会制度を備えて高度な自治権を獲得した地域なんです。
さらに、マカオは『東洋のラスベガス』と言われるほど、カジノで栄えていることで有名です。
マカオのカジノ運営は、香港で賭博が禁止されていたことをきっかけとして1962年に本格始動されたシステムですが、2013年にはマカオのカジノ収入はラスベガスの5倍以上とされる約4兆7500億円をたたき出し、一躍『世界最大のカジノ都市』の地位を獲得しました。
「カジノの街」と言うと治安の悪そうな印象を受ける方も多いと思いますが、カジノが24時間体制で営業されているからこそ繁華街には深夜でも人通りが多く、街には警察官が昼夜問わず巡回しています。
地元民にとっても夜の女性の1人歩きは当たり前のようで、暗がりや人通りの少ない道を歩かなければ変な事件に巻き込まれることもないとのこと。
ただし、マカオ保安司が発表した2016年の犯罪発生状況によると、マカオでの犯罪はカジノ絡みの不法監禁や高利貸しが増加の傾向にあり、2019年には詐欺事件が増えているようです。
治安が良好だからと言って気を抜きすぎず、注意するべきポイントを事前に押さえておくことが重要です。
香港・マカオ間のフェリーでは盗難被害が多発!?持ち物の管理に気を付けて!
まず気を付けてほしいのは、香港 ⇔ マカオ間を運航しているフェリー内、およびフェリーターミナル内でのスリ被害です。
多くの日本人旅行者がこの区間のあいだで財布を抜き取られるなどの被害を報告しており、先日もマカオのフェリーターミナルを拠点としていたスリ集団が逮捕されたことニュースとなっていました。
そして、この区間以外にも特に注意してもらいたいのが、マカオのフェリーターミナル ⇔ マカオ市内間の路線バスの中です。
ここではスリが多発していることに加えて、カッターなどでポケットやカバンを切り、中身を盗み出すという手荒な手口が数多く報告されています。
貴重品などはホテルに到着するまで絶対に注意を離さず、バッグなどは常に自分の前方に置くようにし気を付けたいところです。
カジノの怪しい話や甘い誘いには要注意!
マカオにあるカジノのほとんどは問題なく楽しむことができる優良なカジノですが、なかには悪質な業者もいるので注意が必要です。
コタイ地区のカジノでは、カジノフロア内でセクシーな衣装を着た女性が売春の呼びかけをしていたり、「良いレートでカジノチップに両替してあげる」「必ず勝てる方法を教えてあげる」「秘密のカジノへ招待する」などとウマい話を持ち掛けられることが多くあります。
先ほども紹介したとおり、マカオではカジノ絡みの犯罪や詐欺事件が増加しています。
こうした怪しい話や甘い誘いには一切耳を傾けず、無視して通り過ぎることを強くオススメします。
また、マカオでは東南アジア一帯で流行している「いかさま賭博詐欺」の被害も発生しています。
いかさま賭博詐欺とは、中国人や東南アジア人風の犯人が「妹が日本に留学するので日本の様子を話してあげてほしい」などと旅行者へ声をかけて自宅やホテルの一室に招き、いかさまなギャンブルを持ち掛けて旅行者を参加させ、最終的に金品を巻き上げる犯罪行為です。
知らない人についていかないことにはもちろん気を付けたいですが、マカオではカジノ以外での賭博行為自体が法律違反となっているので注意しましょう。
マカオにはぼったくりタクシーも出没。高額請求されないように注意しよう
マカオでのぼったくりタクシーは以前と比べてだいぶ数は減ってきましたが、それでも2019年にはひと月のあいだに290件ものぼったくり運転手が検挙されています。
特に注意が必要なのは、中国本土とのイミグレーション付近やカジノ密集地域で客引きをしているタクシーです。
不当に高額な料金を請求されないようにするためにも、スターワールドホテルやウィンマカオなど、ホテルの係員がいる正規のタクシー乗り場を利用するのが賢明です。
また、間違っても窓越しに料金交渉を持ち掛けてくるタクシーは絶対に利用しないように。
すべてメーター制が義務付けられているので、メーターを使わないタクシーや料金交渉には応じないようにしたいね!
もし請求された料金がおかしいと思ったら、レシートをもらったうえでタクシードライバーの名前と車両番号を控えておき、警察に相談するようにしようっ
4.その他の注意点とは?香港旅行で気を付けるべき5つのポイント
i. 宗教上のタブー
香港では宗教の自由が法律によって認められており、他の宗教に対してもいたって寛容なため、特に気を遣いすぎることはありません。
信仰されている宗教は主に仏教や道教、キリスト教などですが、中華系以外の国の人も多く住んでいるため、街中には寺院や教会のほか、モスクなどもあります。
こうした場所を訪れる際には、携帯をマナーモードに設定のうえ、露出を控えた慎ましい服装を心がけましょう。
ii. 文化におけるマナー
香港人の対日感情は良好で、嬉しいことに、若者を中心に日本好きの香港人が多くいます。
それでも他国の文化にはしっかりと敬意を払い、現地のマナーをきちんと理解したいところ。
僕も香港人の友達によく注意されたのですが、日本では美徳とされる「遠慮」は香港ではあまり好ましく思われません。
自分の意志をはっきりと伝えることが美徳とされる文化なので、あまり遠慮がちになりすぎないよう気を付けましょう。
また、食事の際に注意したいのは、お皿を持ち上げて食べないこと。
日本ではよく見かける光景ですが、香港ではマナー違反なので要注意です。
さらに、香港はイギリス領土だったこともあり、レディーファーストの精神が深く根付いています。
香港人の女性と食事に行く際には、おかずの取り分けなどは男性の仕事なので、男性諸君は気を付けたいところです。
そのほか、指定場所以外での喫煙やゴミの投棄、路上でのつばや痰を吐く行為は一律1500HKD(約22,000円)の罰金が科せられるので、そうした行為は控えるように。
iii. 病気や感染症
在香港日本国大使館は、2019年に蚊を感染源とするデング熱に対して、旅行者へ注意を呼び掛けています。
同年、香港政府はデング熱によって黄大仙地区の獅子山公園(Lion Rock Park)を閉鎖しています。
デング熱以外にも、蚊が媒介する感染症として日本脳炎やチクングニヤ熱、ジカウイルス感染症などに注意しておく必要があります。
郊外や草むらなどへ外出する際には虫よけスプレーなどで対策しておきましょう。
そのほか、香港政府は鳥インフルエンザへの注意喚起を出しているため、鳥の死骸などを見かけても決して近づかないようにしましょう。
iv. チップ制度はあるか?
香港はイギリス領であったことから、チップ制度が根付いていると言われています。
しかし、実際にはホテルやレストランなどではサービス料がすでに加算されていることが多く、香港でのチップはそもそも「心付け」としてサービスをしてもらった相手に対して直接渡すものなので、義務ではありません。
本当に良いサービスだと思った時に5~10HKD(約70~150円)ほどのチップを渡せば十分です。
屋台やローカルな飲食店では基本的にチップを渡す必要はなく、タクシーなどでは小銭程度のお釣りを置いてくるのがスマート。
ホテルでは、荷物を自室まで運んでくれるベルボーイやベッドメイクなどに対して10HKDほどを渡すと喜ばれます。
マッサージ店などでは、サービスが良かったと感じたら料金の15%ほどをチップとしてマッサージ師に手渡すと良いでしょう。
ただし、サービスが悪いうえにチップを要求してくるような人に対しては断っても問題ありません。
v. どんな服装がオススメ?
香港では1年を通して温暖な気候で、一番冷える1月でも最低気温は15度くらい。夏場の6~10月であっても30度ほどとなっており、とても過ごしやすい気候です。
現地人の格好は半そで半ズボンにサンダルとラフな格好をしているので、地元民を見習って楽な服装で過ごすといいでしょう。
ただし、夏場は日差しが強くなるので、帽子とサングラスは必須アイテム。女性の方は日焼け止めも持っていったほうが賢明です。
それ以外の時期には、長袖のニットなどがあれば寒さ対策もばっちりです。
山の周辺へ出かける用があるときは、長袖や虫よけスプレーで虫に刺されないようにご注意ください。
5.香港ではスリが身近で医療費も高額。海外旅行保険には必ず加入しておこう
さて、ここまで紹介したとおり、香港は治安がいい街ですが、スリや置き引きといった盗難犯罪がとても身近にひそんでいます。
そうした盗難犯罪に巻き込まれる可能性も十分に考えられますが、アジア地域全体で見れば、日本人旅行者の遭うトラブルの大半が医療事故で占めています。
ジェイアイ傷害火災保険の調査によると、アジア圏で利用された海外旅行保険のうち73.2%は『治療・救援費用』であることが分かっています。
※「治療・救援費用」に続いて、「携行品損害」が16.5%、「旅行事故緊急費用」が8.8%。
香港の医療は先進国レベルに発達していますが、公立病院で治療を受ければ、単なる風邪でも手術を受けても一律100HKD(約1,500円)です。
ただし、公立病院は香港の人口に対して数が足りておらず、待ち時間がとんでもなく長いことで知られています。
そのため、ほとんどの人は待ち時間の私立病院で治療を受けることになりますが、香港で盲腸手術を受けた際の総費用は約90万円と高額、、、
そのため、海外旅行保険には必ず加入しておくことが望まれます。
また、もしバラ掛けで加入する場合にも、医療事故のための『治療補償』、盗難被害のための『携行品損害』は必ず補償してもらうようにしましょう。
僕も、いつも香港に行くときはカードの保険だけで済ませていて、毎回の保険料を一切支払わずに節約することができています。
例えば、僕がいつも使っている『エポスカード』は年会費無料だけど、カードを持っているだけで90日間、現地で以下のような補償が得られるんだっ
★ エポスカードの海外旅行保険の内容
★ 海外保険の内容 / 補償金額 | |||
➀ 疾病治療費用 | 270万円 | ||
② 傷害治療費用 | 200万円 | ||
③ 携行品損害 | 20万円 | ||
④ 救援者費用 | 100万円 | ||
⑤ 賠償責任 | 2,000万円 | ||
⑥ 傷害死亡/後遺障害 | 500万円 | ||
★ カードの特徴 | |||
◎ 即日発行&受取 可能 | ○ Visa のみ | ||
◎ キャッシュレス診療対応 | ▲ 家族特約なし |
それに、エポスカードならネット申し込みで即日発行&店舗で当日受取もできるから、出発までに時間のない方にも便利だよねっ
カード1枚持ってるだけで毎回の面倒な保険の手続きが省けて、保険料も全額節約できるなんて知らなかったよ!
海外旅行へ頻繁に行く人にはたまらないサービスだねっ
「クレジットカードに付いている海外保険だけでは不十分」と聞いたことがある人は多いと思いますが、そうした指摘のほとんどはカード海外保険の『治療補償』だけを見て言われていること。
心配な方は、損保ジャパンのオーダーメイドプランなどを使って「足りないと思う分だけ治療補償を追加する」か、別のカード海外保険をもう1枚発行しておくといいでしょう。
カード海外保険は複数枚持っている場合、補償内容を合算して使うことができるんです!詳しくは下記の記事で紹介しているので、渡航前にぜひ確認しておいてくださいね。
★ 一緒に読みたい:クレジットカード付帯の海外旅行保険!厳選おすすめ&比較表2019年
おまけ:現地の日本国大使館の連絡先をメモしておこう!
パスポートを紛失したときには再発行もしてくれるので、現地大使館の住所や連絡先は必ずメモしておこうっ
在香港日本国総領事館
住所 | 46 – 47/F, One Exchange Square, 8 Connaught Place, Central, Hong Kong |
電話 | (852) 2522-1184 |
infojp@hn.mofa.go.jp | |
FAX | (852) 2868-0156 |
開館時間 | 月~金 9:15~12:00 13:30~16:45 |
情報は最強の防犯対策!しっかり準備して快適な香港旅行を
今回紹介した治安情報はミーちゃんの香港旅行の参考になりそうかな?
今まで治安っていっても、何を調べたらいいのか漠然としていたんだけど、旅行者には旅行者の調べるべき現地情報があったんだね!
香港での観光中は持ち物やお金の管理には十分に注意して、万が一のことが起こったときにもしっかり身を守れるように海外旅行保険にはちゃんと入っておきますっ
海外では日本の常識はほとんど通用しないから、情報こそが現地で自分の身を守る最高の防犯対策になるんだ!
ここで得た情報をしっかり参考にして、快適な香港旅行に出かけてきてねっ!
というわけで、今回は香港へ旅行する前に必ず知っておいてほしい治安情報や防犯対策について紹介しました。
香港に限らず、ここで紹介した5つの治安情報はどこの国へ行く際にもぜひ調べておいてほしいこと。
正しい情報をしっかりと掴んで、最高の海外旅行を楽しんできてくださいね!
それでは、今回はここまでっ
現地の人たちはお節介なくらい親切な人ばかりで、香港グルメは安くて美味しいし・・・
魅力満載の香港だけど、旅行中に必ず注意しておきたいポイントがあります。出発前にしっかりとチェックしておいて、安全で快適な香港旅行に出かけてきてね!