こんにちは!ねこまるですっ★
日本人にとって人気の海外旅行先と言えば、ハワイや韓国、タイなどを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、日本から毎年150万人近くの旅行者を集める『台湾』も同じくらい人気の旅行先であることは間違いありません。
なんたって、格安航空券なら安い時期で片道5,000円を切りますし、フライト時間も日本からわずか2~3時間で行けちゃう気軽さです、、、
さらに、台湾グルメは安くて美味しいし、現地には親日で優しい人がたくさんいますので、海外へあまり行ったことがない人も台湾を最初の国として選ぶ方も少なくないはず。
しかし、初めて台湾を訪れる方にとっては、台湾って安全な国なの?治安は大丈夫?と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで!今回は海外で何度も危ない目に遭ってきたトラブル量産系バックパッカーねこまるが、実際に台湾を訪れたときの感想も含めて、現地の治安情報を旅行者目線で紹介していきます!
というわけで、これから台湾へ行かれる方はぜひ本記事の内容を参考にしてみてくださいねっ!
台湾ってどんな国?まずは治安の最新動向をチェックしておこう
★ 基本情報 | |
首都 | 台北 |
言語 | 中国語(國語)、台湾語 |
通貨 | 台湾元 ※1元≒約3.7円 |
民族 | 漢民族(98%)、先住民(2%) |
宗教 | 仏教(35%)、道教(33%)、他(キリスト教など) |
日本との時差 | -1時間 |
現状では、日本は台湾を国家とは認めていません。また、中国から見てみても、台湾は中国の領土のひとつです。
しかしながら、台湾には中国とは完全に独立した行政や司法、外交などを持っており、一つの国家としての機能は十分に果たしている状態です。実際、歴史を振り返ってみると、台湾はこれまでも「中国とは独立した国家であること」を主張してきました。
しかし、中国も台湾も、お互いの政府を過度に刺激してしまうと経済面や社会的評判においてデメリットが多いため、お互いに双方を正式な政府とは認めていないものの、現状維持を選んでいるわけですね。
ちなみに、中国を正式な政府とみなしている国はアメリカや日本を含めて現状で171ヵ国あり、台湾と国交を結んでいる国は23ヵ国となっています。
詳しい歴史に興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。
さてさて、そんな台湾ですが、台湾には中国とはまた違った独自の魅力があります。
治安もかなり安定していて、台湾を訪れるほとんどの旅行者は「台湾の治安はよかった」と感じるでしょう。
ただし、外務省情報によると、台湾での犯罪認知件数は日本の約1.5倍。その多数がスリや置き引きなどの軽犯罪で占められていますが、過去には日本人旅行者が暴行や強姦、殺人事件に巻き込まれたケースもありますので、十分に注意する必要があります。
また、台湾での犯罪の傾向は地域によっても異なるので、自分が訪れる地域で多発している犯罪や危険スポットなどは事前に必ず押さえておきましょう。
詳しい地域や勧告内容については、本ページ後半の『地域別 治安情報』で紹介していきます。
1.本当に安全?旅行者が初めにチェックしておきたい4つの項目
旅行者が最低限知っておきたい内容は次の4つです!
➀ ATMは安全に使える?
はじめに、現地通貨を安い為替手数料で引き出せることから、旅行者が利用する頻度の高いであろうATMの安全性について。
台湾では空港や銀行内をはじめ、コンビニや駅の構内、街の壁面など、いたるところでATMを見つけることができます。
旅行者にとってはとても便利なのですが、東アジア地域ではATMの利用時にキャッシュカードやクレジットカードのカード情報が抜き取られ、不正利用される『スキミング被害』が頻発しているため油断は禁物。
台湾のATMでスキミング被害に遭ったという報告は発見できませんでしたが、駅構内や街中のATMにはカード情報を抜き取る『スキマー』と呼ばれる機械が取り付けられている可能性が少なからずあります。
そのため、できれば空港や銀行内にある安全なATMを利用するように用心したいところです。
また、ATMではありませんが、台湾ではクレジットカード利用時にカード情報を盗まれるスキミング被害が発生しています。
2015年には2名の日本人ブロガーさんがクレジットカードのスキミング詐欺に遭い、50万円相当額の被害を受けたことを報告しています。
台湾でクレジットカードを利用する際にはなるべく信用できる店舗だけで利用するようにし、それ以外の場所では現金を使うことをオススメします。
どんな場所でも、自分の持ち物の管理には十分に注意したいね!
② タクシーの利用は安全?
次に旅行者が頻繁に利用するであろうタクシーについてご紹介します。
台湾を観光していると、黄色い車体のタクシーを頻繁に目にします。
台湾のタクシー料金は日本と比べてとても安く、基本は初乗りが70元(約250円)、その後は250mごとに(または時速5km以下で1分40秒ごとに)5元(約20円)が加算されていきます。
深夜帯であっても昼間料金に+20元、電話で呼び出しても+10元ほどなので、地下鉄(MRT)などで移動するのが面倒なときや快適に観光地をまわりたいときにとても便利です。
路上でタクシーを捕まえるときは、日本にいるときと同じように手を挙げて合図を送ればOK。ただし、自動ドアではないので、自分でドアを開けるようにだけ注意したいところ。
そんなとっても便利な台湾タクシーですが、実は、現地の人たちのあいだではあまり評判が良くないんです。
僕が台湾を旅行していた時にも、台湾人のゲストハウスの主人に「タクシーに乗る際には気を付けろ」と注意を受けたくらいです。
外務省によると、ここ数年ではメーターを操作してのぼったくりや遠回り、また乗客を脅して金品を奪ったり、女性を遠方に連れ去って暴行を加えるなどの事件が散見されているようです。
特に近年では、タクシー利用時に日本人観光客を狙って下記のような事件が相次いでいるとして、外務省が注意を促しています。
【過去事例】
➀ 台北市内で深夜、邦人女性が一人でタクシーを利用したところ、タクシー運転手に暴行された。
② 邦人がタクシー乗車中に遠回りをされたとして運転手とトラブルになり、その運転手から殴打され重傷を負い、病院に搬送された。
③ タクシー車内で、日本円と台湾元の両替を持ち掛け、日本円相当額の台湾元紙幣の枚数を客に確認させた後、客の日本円と引き換えるに当たり、手品のごとく複数枚の札を抜き取り、客に手渡した。
④ 支払いで手渡した百元札が運転手に「透かしがない。これは偽札だ。」と言われ、偽札にすり替えられた後、手元に戻された。運転手に再度「別の紙幣も確認してやる。」と言われ、手渡した千元札が同様に偽札にすり替えられた。
出典:外務省 海外安全ホームページ『台湾の安全対策基礎データ』
もちろん、上記のようなタクシー運転手は台湾では極少数です。それでも、慣れない土地では何が起こるか分かりません。
以下では、台湾でタクシーを利用する際に最低限気をつけておきたいことをまとめてみたよ!
台湾旅行へ出かける前に、ぜひチェックしておいてねっ
➀ なるべく信頼できるタクシーに乗ろう
ホテルやレストランに頼んで電話で呼んでもらったタクシーなら、流しのタクシーよりもぐっとトラブルに遭う確率を減らすことができます。UBERなどの配車アプリを使ってもいいですね。
ちなみに台湾では、セブンイレブンに設置されている『ibon(アイボン)』という機械を使ってタクシーを呼び出すことも可能です。タッチパネルから「生活服務(生活のサービス)> 叫車服務(タクシー呼び出し)> 台湾台車隊(タクシー会社)> 一般叫車(タクシーを呼ぶ)> 同意 > 電話番号入力」と進めば、配車記録を残して安全にタクシーを利用することができます。
② 流しのタクシーを捕まえる時はなるべくきれいな車体のタクシーを
やむを得ず流しのタクシーを捕まえる場合は、なるべく車体のキレイなタクシーを捕まえるようにしましょう。台湾では、タクシーは運転手が自宅で保有しているものなので、運転手の性格が車体に現れると言っても過言ではありません。
また、正規のタクシーはみんな黄色い車体をしているので、それ以外には乗らないようにご注意を。客引きしてるようなタクシーもぼったくりなどのトラブルに遭いやすいのでオススメできません。
③ 女性一人でのタクシー利用は避けよう
近年ではタクシー運転手による日本人女性への強姦や殺人事件も起きています。どうしてもタクシーが必要な場合はホテルや飲食店、コンビニなどでタクシーを配車してもらいましょう。
ちなみに、台湾タクシーのなかでも「台湾大車隊」「大愛計程車」などが比較的安全に利用できるタクシー会社と言われています。
④ お釣り用に細かい小銭を用意しておこう
タクシー運転手は多くの場合、台湾でもっとも小さい紙幣「100元札」をお釣り用に持ち合わせていません。そのため、細かいお釣りがないとコンビニなどに寄って両替しなければいけません。
⑤ 行き先をスムーズに伝えるための地図を用意しておこう
台湾でのタクシーは英語が通じないことがほとんどです。行き先を告げるときは、あらかじめ地図を用意しておいて指差しで伝えるか、住所などをメモに書いて渡すとスムーズです。
台湾では性犯罪の発生率が高めとなっているようなので、女性は特に注意してタクシーを利用しようね!
③ 飲み物(水道水)や食べ物の衛生状態は大丈夫?
続いて旅行者が避けては通れない、台湾での飲み水や食事に関する衛生面に関する問題。
台湾では上下水道や衛生施設などのインフラはかなり整備されてはいますが、日本と同じくらいに安全かと言われれば、そうではありません。
水道水は飲み水としては適しておらず、現地の人たちも飲むことはありません。
また、台湾には夕暮れから開店される屋台市場の『夜市』がところどころにあり、地元民が愛するローカルフードや人気のB級グルメまで実にさまざまな食事を堪能することができますが、一部のお店では衛生面が心配なところも。
外務省によると、過去にはA型肝炎や細菌性赤痢などの発生事例もあるようです。
そのため、夜市で食べ歩きをする際にはガイドブックに載っているお店で食事をしたり、行列のできているお店を選ぶなど、きちんと衛生管理の行き届いているお店を選ぶための工夫が必要です。
夜市で食べた餛飩湯麵(ワンタン麺)は絶品だったなぁ…。台湾を訪れたならぜひ観光してみてねっ!
お腹の弱い人はドリンクに入っている氷にも注意しておこうね!
ちなみに、台湾で食べるかき氷は、ほとんどが業者で仕入れた氷を使っているようなので大抵は安心して食べれますっ!
④ 夜出歩いても平気?
夜市や台北101から見る夜景など、台湾観光は夜でも楽しみが尽きません。
台湾は基本的に、夜でも安全に出歩くことができます。人通りの少ない路地裏や暗がり、また危険と言われている場所は避けるなど、旅行者として最低限のことに気を付けていれば、大抵は安心して出歩けるでしょう。
ただし、後ほど詳しく紹介しますが、台湾では強姦や強制わいせつなど、性犯罪の発生率がやや高めです。そして、その性犯罪の多くは夜間に発生しています。
女性の方は絶対に人通りの少ない場所を避けて歩くようにし、夜1人でタクシーに乗ることも控えるべきです。
また、台北では龍山寺や林森北路なども有名な歓楽街となっていますが、夜になるとがらりと印象が変わり、危なげでいかがわしい雰囲気に一変します。
夜間はなるべく近づかない方が無難です。
2.自分の身は情報で守れ!台湾で多発している犯罪被害とは?
過去に日本人旅行者が被害に遭った犯罪や、それらの情報を集めて外務省が注意喚起している犯罪は、これからその土地へ訪れる旅行者にとって決して無縁ではないもの。
僕が海外で巻き込まれかけたトラブルや犯罪のほとんどは、ネットで少し調べてみると何件も前例があるものばかりだったんです・・・
これから台湾を訪れる方は、外務省の注意喚起や同じ旅行者が遭遇したトラブルのレポートをチェックして、同じ被害に巻き込まれないようにしっかり備えておこうねっ!
事件レポート1. 窃盗(スリ・置き引きなど)
複数の邦人旅行客が、台北市内の龍山寺や台北101などの観光スポットにおいて、スリグループによって現金・クレジットカードおよびパスポートなどの入った財布をすられたうえ、同クレジットカード及びパスポートをデパートで悪用され、不正に商品を購入される被害が多発しています。
ひったくりやスリ、置き引きは、公共空間で無差別に敢行されるということもあり、皆様にとって巻き込まれる可能性が高い犯罪です。
パスポートを紛失した場合、再発給をすることは可能ですが、手数料が掛かるだけではなく、各種手続にかなりの時間と労力を要しますので十分注意してください。
出典:外務省 海外安全ホームページ『台湾の安全対策基礎データ』
僕は治安のいいと言われているデンマークのコペンハーゲンで財布をスラれましたが(苦笑)、自分はスリなんか遭わないし気付かないはずがないと思っていても、彼らのお手並みは流石の一言。。。
治安のいい国だからと言って気を抜かず、人の混雑する場所や人通りの少ない道では常に自分の持ち物に注意を離さないように気を付けたいね!
そのほかにも、空港やショッピングセンターでのエスカレーターにはスリの常習犯もいるみたいなので、常に警戒を解かないように気を付けよう。
女性の方は、バッグのファスナーを開けっ放しだったり、ファスナーの付いてないタイプのバッグは狙われやすいので注意してねっ
事件レポート2. わいせつ犯罪
台湾では、強姦、強制わいせつ等の性犯罪の発生率が比較的高いと言えます。
こうした性犯罪は夜間での発生が多く、発生場所は住宅地が半数以上を占めています。
また、マッサージ店やタクシーを利用した際に邦人女性が被害に遭うケースも発生していますので、十分御注意ください。【過去事例】
➀ 台北市内で一人暮らしをしていた邦人女性が、深夜、見知らぬ男性に部屋に侵入され乱暴を受けた。
② インターネットサイトで紹介されているマッサージ店に行ったところ、むやみに体を触られるなどの被害を受けた。
③ 親切そうな男性にドライブに誘われたので、誘われるままドライブに行ったところ、人気のない場所に連れて行かれて、体を触られるなどの被害を受けた。
出典:公益財団法人 日本台湾交流協会台北事務所『台湾在留邦人安全の手引き』
女性の方は街中を観光している時はもちろん、タクシーの利用時やマッサージ店でサービスを受けている際などにも警戒の糸を緩めないようにしよう!
事件レポート3. 振り込め詐欺
詐欺事件の中でも、「振り込め詐欺」は身近な犯罪と言え、邦人の被害も確認されています。また、新たな多種多様の手口を次々と考え出します。
【過去事例】
➀ 邦人が、実際に衣類を購入した店の店員を名乗る相手から電話があり、「クレジットカードの精算手続を間違えたので、指示どおりにATMを操作してほしい」と言われ、ATMを操作したところ、自分の口座から相手の口座に現金が振り込まれた。
② 邦人が、クレジットカード会社を名乗る相手から「クレジットカードが不正使用されたので、直ちにクレジットカード引き落とし口座の預金を当社指定の口座に退避させてほしい」と言われ、ATMを操作したところ、「当社指定の口座」は詐欺集団のものであり、振り込んだ預金は不明となった。
③ 邦人が、警察を名乗る相手から「あなたの銀行口座が悪用されている」と言われ、その後、台北法務部と名乗る相手から「調査のため、口座内の預金を法務部の口座に一時的に移し替える必要がある」と説明を受けた。その話を信じ、指定された口座に預金を振り込んだところ、振り込んだ預金は不明となった。
出典:公益財団法人 日本台湾交流協会台北事務所『台湾在留邦人安全の手引き』
犯人は一見筋の通ったように思える理由をつけてATMを操作させ、犯人グループ指定の銀行口座へお金を振り込ませようとします。
「クレジットカードが不正利用されている」「カードでの支払いに不備があった」などがいい例だね、、、
もしこうした口実によって銀行口座へお金を振り込むように誘導されたら、近くにいる人に必ず一度相談するようにしよう!
台湾には在中の日本国大使館がないけど、台北には『公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所』が、高雄に『公益財団法人日本台湾交流協会高雄事務所』があるよっ
台湾を訪れる前に電話番号などを控えておくといいかもね!
3.どの地域が危険?訪問予定の都市をチェックしておこう
2019年9月現在、台湾には特に外務省から危険情報の発出はありません。
ただし、台湾全土の犯罪認知件数は2016年でおよそ30万件。これは日本の約1.5倍の値です。
地域別に分けて犯罪発生率を見てみると、新北市(台北周囲の地域)が全体の約16%を占めており、次いで台北市、高雄市、台中市、台南市…と続いていることから、地域によっても犯罪傾向が異なることがよく分かるね。
こちらでは、主に旅行者の口コミをもとに、台湾の犯罪の傾向を地域別に見ていくよっ
台湾旅行に出発するまえに、事前に自分の訪れる地域の情報をチェックしてみてね!
台湾北部の治安(台北など)
台湾の北部には、数多くの若者やビジネスパーソンで賑わう首都『台北』や、千と千尋の神隠しの舞台のモデルとなったと言われている幻想的な町『九份(ジョウフェン)』などがあります。
観光客からもっとも人気の高い観光スポットが集まる地域ですが、それゆえに台湾国土内でも犯罪発生率が高めです。
台北では、先にも紹介した龍山寺や台北101周辺、また台北駅近くではスリやひったくりが多発している地域となっているので、常に自分の荷物に注意を離さないようにしたいところです。
特に、台北最大の夜市『士林夜市』では以下のような口コミもあります。
【スリ多発!人が多い週末は特にご用心!!】
台北市内の夜市でも最大規模で一番人気の士林夜市。しかし、人の多さに比例してスリも多発している箇所のため、観光の際には注意が必要です。私の友達も過去2人被害に遭いました。特に女性がよく使用している肩にかけるタイプのバッグで上にファスナーが付いていないものは危険です。知らない間にお財布が消えてる・・・なんてことは日常茶飯事。
そのほか、夜間は人通りの少ない道を避ける、1人でなるべくタクシーに乗らないなど、旅行者として最低限の注意を払いましょう。
九份のある新北市においては、台湾全土でもっとも犯罪発生率が高い地域となっています。
郊外にはヤクザや風俗関係の組織も集まっており、夜になるとガラっと印象が変わる場所も多くあります。
九份の観光はそれほどビクビクするほどでもありませんが、新北市での観光はなるべく昼間にスケジュールを組み、夜間にはなるべく郊外に近づかないことをオススメします。
台湾中部の治安(台中など)
台湾の中部には都会でありながらローカルな雰囲気の漂う台湾第三の都市『台中』があります。
定番の観光スポットである宝覚寺や逢甲夜市、また近年では台湾のウユニ塩湖と言われている『高美湿地』があることでも有名です。
台中は治安が良い、悪いなど、さまざまなことを言われている地域ではありますが、実際に現地を訪れた旅行者の口コミを見てみると、台中の治安は台北と同じくらい良好とのこと。
外を出歩いたり、夜市などを散策するときも、貴重品の管理にさえ気を付けておけば問題なく観光を楽しめるとの報告が多数見つかりました。
ただし、台中駅付近は東南アジアからの出稼ぎ労働者が多く、他の地域とくらべて手荷物や周囲に対しての警戒を強めるべきスポットです。
そのほか、台中では車やバイクの交通量が多く、台湾では車優先社会となっているため、街を歩くときには信号が青でも十分に注意するように。
台湾東部の治安(台東など)
台北から飛行機で1時間、また鉄道でも3時間半ほどでアクセスできる、のどかな田園風景広がる近年人気の観光スポット『台東』。
台湾のほかの地域とは印象がまったく異なり、また日本統治時代には多くの日本人が移り住んだ経緯もあってか、日本の昭和時代のような雰囲気のただよう地域です。
タクシーは比較的少なく、夜にもなると駅までの交通機関もほぼなくなるため、観光は日中にしておくのがベターです。
また、夜8時には電車の最終も終わることから、この時間帯には駅に電灯がついておらず、旧市内であっても少し道をそれると路上は真っ暗となります。
台湾のなかでも治安のいい地域だとされていますが、それでも海外であることを忘れず、夜出歩くときは用心し、貴重品の管理にもしっかり注意しておきましょう。
台湾南部の治安(台南、高雄など)
台湾のなかで一際ゆったりとした時間が流れ、台湾グルメ発祥の地とも呼ばれている台湾の古都『台南』。
さらに南方には、近年日本からの直行便も増設され話題となっている、山と海に囲まれた台湾第2の都市『高雄』があります。
この地域一帯は年間を通じて平均気温が22℃と暖かく、また人がとにかく親切で、車やバイクの交通も台北より穏やかです。
治安のいい台湾の中でも犯罪発生率はもっとも低く、フレンドリーで気さくな地元民も多いことから、現地で知り合ってすぐに仲良くなるということもあるでしょう。
しかし、絶対に安全という保証はやはりどこにもないため、無用意に知らない人の家に行ったり、ホテルに招くような行動は避けるべきです。
また、人通りや街灯が少ない地域や女性のタクシーの一人乗りは台南であっても控えましょう。
ちなみに、2015年には台南でデング熱が大流行しており、台湾でも毎年のようにデング熱が流行ります。
年中暖かい気候を持っている地域なので、虫よけ対策はしっかりとしておき、山や草むらへは長袖長ズボンで出かけるように気を付けたいところです。
4.その他の注意点とは?台湾旅行で気を付けるべき5つのポイント
海外では犯罪だけじゃなく、習慣や文化の違いから思いがけないトラブルに遭うこともよくあるからね・・・
次で紹介する5つのポイントに注意して、存分に台湾旅行を満喫してきてねっ!
i. 宗教上のタブー
少し古い統計になりますが、台湾では国民の80%近くが何らかの宗教を信仰しているとされており、仏教は人口の35%(約800万人)、道教は人口の33%(約755万人)を占めていると言われています。
宗教の自由化が認められており、他宗教に関して寛容な国ではありますが、寺や廟を訪れる際には肌の露出が多い服は避けるなどの配慮を忘れないようにしたいところ。
また、旧暦の7月1日は鬼門が開く日(幽霊がこちらの世界にやってくる日)と言われており、旧暦の7月中は縁起が悪いとされているため、地元民は結婚式を開いたり、海水浴に出かけることも避けます。
この考えは比較的若い世代にも浸透しているようなので、台湾人の方と交流があるときは、このことを気にかけておくと良いでしょう。
ii. 文化におけるマナー
台湾は一般的に親日国と言われていますが、過去の歴史認識や漁業権などの諸問題でさまざまな考えを持つ人がいます。
日本語を理解する人も少なくないため、公の場で無用意な発言は避けるべきでしょう。
また、交通に関しては、台湾では車優先社会となっているため、完全青信号の横断歩道を渡っている途中でも車やバイクがぎりぎり目の前を渡ってくるときがあります。
横断歩道を渡るタイミングが分からなければ、地元の人が渡るタイミングに合わせて渡ることをオススメします。
台北のMRT(地下鉄)では、車内だけでなく、駅のホームでも飴やガムを含めた飲食が厳しく禁じられています。違反した場合は日本円で約6,000円~3万円もの罰金が科せられるため、十分にご注意を。
そのほか、台湾グルメの食べ歩きに夜市を巡る予定のある方は、テーブルが汚れていることが多いのでウェットティッシュを持っていった方がいいです。
また、トイレにも紙がついていないことがあるので、ポケットティッシュも携帯しておくと便利です。
iii. 病気や感染症
毎年、台湾全域で蚊を感染源とする『デング熱』が流行しています。
年間を通して温暖な気候のため、蚊は年中いると考えておくべきです。
台湾観光をする際には肌の露出を控えた服装を心がけ、山あいに出かけるときには虫よけスプレーなどをふっておくなど、蚊に刺されないための対策が必要です。
もしも3日以上発熱や頭痛が続く場合にはデング熱に感染している可能性を考え、なるべく早く最寄りの医療機関を受診するようにしましょう。
デング熱は重篤化すると『デング出血熱』となる場合もあり、死に至る可能性もあるので十分警戒してください。
iv. チップ制度はあるか?
台湾にチップ制度はなく、ホテルやレストラン、タクシーなどでもチップは不要です。
高級レストランやホテルの料金にもあらかじめサービス料が付加されています。
ただし、2019年から台湾政府によって、観光客を相手にチップの習慣を普及しようという試みが行われているようです。
チップを渡す相手はホテルのドアマンや客室係ですが、基本的に強制ではなく、渡さなくても嫌な顔をされることはありません。
しかし、特別なサービスをしてもらったり、お礼の気持ちを伝えたいときには1室あたり50元(約180円)を目安に渡すと喜ばれます。
v. どんな服装がオススメ?
先ほども紹介したとおり、台湾は年間を通して暖かい気候のため、蚊に刺されやすくなります。
なるべく肌の露出を控えた服装を着用して蚊に刺されない対策をしておき、汗をかいたときにはタオルがあると便利です。
また、台湾では天気予報が晴れであっても突然の雨に見舞われることが少なくありません。
天気の急変が多い国なので、折り畳み傘かレインコートを用意しておくと重宝するでしょう。
5.盗難犯罪が身近で医療事故に遭う可能性も。海外旅行保険には必ず加入しておこう
さて、ここまで紹介したとおり、台湾は治安のいい国ですが、スリや置き引きといった盗難犯罪は依然として発生しています。
そうした盗難犯罪に巻き込まれる可能性も十分に考えられますが、アジア地域全体で見れば、日本人旅行者の遭うトラブルの大半が医療事故で占めています。
ジェイアイ傷害火災保険の調査によると、アジア圏で利用された海外旅行保険のうち73.2%は『治療・救援費用』であることが分かっています。
※「治療・救援費用」に続いて、「携行品損害」が16.5%、「旅行事故緊急費用」が8.8%。
台湾の医療レベルは高水準でありながら驚くほど安いことで知られており、保険が適用されない診療でも1,500元(約5,600円)ほどでおさまるケースがほとんどです。
ただし、長期入院や大きな手術を伴う事故やケガなどでは医療費が高額になることも十分に考えられます。
そのため、海外旅行保険には必ず加入し、バラ掛けであっても、医療事故のための『治療補償』、盗難被害のための『携行品損害』は必ず補償してもらうようにしましょう。
僕も、いつも台湾に行くときはカードの保険だけで済ませていて、毎回の保険料を一切支払わずに節約することができています。
例えば、僕がいつも使っている『エポスカード』は年会費無料だけど、カードを持っているだけで90日間、現地で以下のような補償が得られるんだっ
★ エポスカードの海外旅行保険の内容
★ 海外保険の内容 / 補償金額 | |||
➀ 疾病治療費用 | 270万円 | ||
② 傷害治療費用 | 200万円 | ||
③ 携行品損害 | 20万円 | ||
④ 救援者費用 | 100万円 | ||
⑤ 賠償責任 | 2,000万円 | ||
⑥ 傷害死亡/後遺障害 | 500万円 | ||
★ カードの特徴 | |||
◎ 即日発行&受取 可能 | ○ Visa のみ | ||
◎ キャッシュレス診療対応 | ▲ 家族特約なし |
エポスカードならネット申し込みで即日発行&店舗で当日受取もできるので、出発までに時間のない方にも便利だねっ
クレジットカードのメリットを有効活用して、大事な旅行資金を必要なものにだけ使えるように工夫しよう!
「クレジットカードに付いている海外保険だけでは不十分」と聞いたことがある人は多いと思いますが、そうした指摘のほとんどはカード海外保険の『治療補償』だけを見て言われていること。
心配な方は、損保ジャパンのオーダーメイドプランなどを使って「足りないと思う分だけ治療補償を追加する」か、別のカード海外保険をもう1枚発行しておくといいでしょう。
カード海外保険は複数枚持っている場合、補償内容を合算して使うことができるんです!詳しくは下記の記事で紹介しているので、渡航前にぜひ確認しておいてくださいね。
★ 一緒に読みたい:クレジットカード付帯の海外旅行保険!厳選おすすめ&比較表2019年
おまけ:現地の日本台湾交流協会の連絡先をメモしておこう
パスポートを紛失したときには再発行もしてくれるので、協会の住所や連絡先は必ずメモしておこうっ
公益財団法人 日本台湾交流協会台北事務所(台北)
住所 | 台北市松山区慶城街28号通泰商業大樓 |
電話 | 国内から:(市外局番02)-2713-8000(領事室内線2100,2102) |
国外から:(地域番号886)-2-2713-8000(領事室 内線2100,2102) | |
領事室:ryoji-k1@tp.koryu.or.jp ※パスポート、ビザなど |
|
開館時間 | 月曜日~金曜日(09:00~12:30/13:30~17:30) |
公益財団法人 日本台湾交流協会高雄事務所(高雄)
住所 | 高雄市苓雅区和平一路87号9F・10F 南和和平大樓 |
電話 | 国内から:(市外局番07)-771-4008(領事室 内線47) |
国外から:(地域番号886)-7-771-4008(領事室 内線47) | |
開館時間 | 月曜日~金曜日(09:00~12:30/13:30~17:30) |
情報は最強の防犯対策!しっかり準備して快適な台湾旅行を
今回紹介した治安情報はミーちゃんの台湾旅行の参考になりそうかな?
今まで治安っていっても、何を調べたらいいのか漠然としていたんだけど、旅行者には旅行者の調べるべき現地情報があったんだね!
台湾での観光中は持ち物やお金の管理には十分に注意して、万が一のことが起こったときにも身を守れるように海外旅行保険にはちゃんと入っておきますっ
海外では日本の常識はほとんど通用しないから、情報こそが現地で自分の身を守る最高の防犯対策になるんだ!
ここで得た情報をしっかり参考にして、快適な台湾旅行に出かけてきてねっ!
というわけで、今回は台湾へ旅行する前に必ず知っておいてほしい治安情報や防犯対策について紹介しました。
台湾に限らず、ここで紹介した5つの治安情報はどこの国へ行く際にもぜひ調べておいてほしいこと。
正しい情報をしっかりと掴んで、最高の海外旅行を楽しんできてくださいね!
それでは、今回はここまでっ
実際、僕が海外で巻き込まれたトラブルのほとんどが、あとで調べてみると現地で注意喚起されてるような犯罪だったりするからね・・・!トホホ