トルコ行くなら気をつけろ!旅行者が注意するべき5つの治安情報

トルコ行くなら気をつけろ!旅行者が注意するべき5つの治安情報

エフェス遺跡、トロイの古代遺跡などの世界遺産からカッパドキア、パムッカレといった雄大な自然景観まで、さまざまな魅力に溢れるヨーロッパとアジアの交易国、トルコ。

国民も非常にフレンドリーで親日的であることで有名です。

しかし、これから初めてトルコへ旅行する方は、「トルコは安全なの?治安は大丈夫?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと、トルコは治安のいい国とは決して言えません

いえ、正確に言うなら、用心深さだけが取り柄のわたくし、バックパッカーねこまるが、滞在1週間にして2件の詐欺犯罪に巻き込まれかけた、まったくいい思い出が作れなかった国なんです。(苦笑)

「トルコはとても安全な国」なんて記事をよく見かけますが、嫌な思い出がフラッシュバックする僕はつい「本当にトルコに行ったことあるの?」と思ってしまいます、、、

とはいえ、とても親切なトルコ人がたくさんいることや、素敵な魅力にあふれた国であることも事実。

これからトルコ旅行へ行く人たちがトルコの魅力を最大限に味わってもらうためにも、出発前に絶っっっ対に知っておいてほしい現地情報があるんです。

今回は、世界一周バックパッカーねこまるが経験した2つの詐欺犯罪を含めた現地での多発犯罪や危険スポットを、またトルコ旅行で最低限気をつけたい注意点などを詳しくお伝えしていきます!

ミーちゃん
トルコには世界三大料理の1つにも数えられてるトルコ料理があるから、以前から行ってみたかったんだっ♡

ねこまるくん、そんなにトルコでいい思い出ないの?笑

ねこまる
うーん、、、嫌な思い出の印象が強すぎて、あんまり良い記憶がないなぁ・・・

本記事で紹介するけど、僕がトルコで遭いかけた詐欺は以下の2つでした。

この2つは外務省からも注意喚起が出ている犯罪です。

トルコでいい思い出を作ってくるためにも、渡航前に本記事で紹介する内容をぜひ参考にしてねっ!

 

トルコってどんな国?まずは治安の最新動向をチェックしておこう

トルコの国旗
基本情報
首都 アンカラ
言語 トルコ語
通貨 リラ ※1リラ≒18円
民族 トルコ人(他クルド人、アルメニア人、ユダヤ人など)
宗教 主にイスラム教
日本との時差 -6時間
トルコはアジアとヨーロッパ、二つの大州にまたがるムスリムの国。

親日国としても有名ですが、そもそもトルコはなぜ親日として知られているのでしょう?

実は、1890年に日本の和歌山県沖でオスマン帝国(現在のトルコの一部)の軍艦『エルトゥールル号』が台風によって沈没したとき、日本人が暴風のなか救助活動を行ったというエピソードがあるんです。

それをきっかけに、トルコと日本は友好的な関係となり、トルコの住民たちも日本人に対して親切でフレンドリーになったと言われています。

がしかし・・・!!だからと言って油断してはなりません。

トルコでは毎年多くの日本人旅行者が置き引きや詐欺被害に遭っており、2013年にはトルコの観光地、カッパドキアで日本人の大学生旅行者2名が現地人に刺殺された事件もあります。

治安がいいと言われていても決して気を抜かず、旅行者が実際に巻き込まれた犯罪被害などの情報をしっかりと入手して対策に努めることが重要です。

また、トルコ東南は内戦の続くシリアとの国境に近いこともあり、同地域ではISIL(イラク・レバントのイスラム国)やPKK(クルド労働者党)、TAK(クルディスタン解放の鷹)など、数多くの武装集団がテロ活動を行っています

これにより、外務省は2019年9月現在、以下の地域で危険レベル2(不要不急な渡航の中止勧告)以上の警告を発出しています。

トルコの危険区域(2019年9月現在)

  • レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ハッカーリ県、シュルナク県、ハタイ県、キリス県、ガジアンテップ県、シャンルウルファ県、マルディン県(シリア及びイラクとの国境地帯を除く)

  • レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ディヤルバクル県及びイラクとの国境地帯(レベル4の地域を除く)

  • レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

シリアとの国境地帯、イラクとの国境地帯の一部

ちなみに、イスタンブールやアンカラなどの主要都市でも2016年以降に多くの死傷者を出すテロ事件が発生しており、トルコ政府は依然として警戒態勢を継続していることから危険レベル1(十分注意してください)に指定されています

現在のトルコにはこうした治安の動きがあることを理解したうえで、危険に巻き込まれるような行動を取らないようにしっかりと情報を集めてからトルコ旅行を楽しんでもらうことを願っています。

詳しい危険地域や政府からの勧告内容については本記事『地域別の治安情報』で紹介しています。

1.本当に安全?旅行者が初めにチェックしておきたい4つの項目

ねこまる
まずは、旅行中に利用する可能性の高いサービスや遭遇しやすいシチュエーションから、トルコ旅行を安全に楽しむための情報を仕入れていくよっ!

旅行者が最低限知っておきたい内容は次の4つです!

➀ ATMは安全に使える?

ATMは安全か?

海外旅行において、現地のATMを使っての現金引き出しは為替手数料を安く抑えることができる手段のため、旅行者がもっともお世話になるサービスの1つでしょう。

トルコのATMは空港や地下鉄の駅、ショッピングモールなどいたる場所に設置されていますので、必要になった時にすぐに使用することができます。

ただし、トルコではATMの「スキミング犯罪」をはじめとするカード詐欺が横行しています

スキミング犯罪とは、ATMを利用したり、お店でクレジットカードを使った際に、カード情報が盗み取られて不正利用される犯罪です。

トルコでは、2011年にイスタンブール市内カドゥキョイ区の銀行ATM機に、カード情報を盗み取るための機械『スキマー』が取り付けられているのが発見され、現地大使館が注意を呼び掛けています

また、ネット上ではトルコ旅行をしていた数名のブロガーさんがトルコでスキミング被害にあったことを報告しているため、ATMを利用する際にも、クレジットカードを使う際にも十分に気を付けなければいけません。

ATMはなるべく安全な空港のATM機を使用する、クレジットカードは信用できる店舗でのみ使うなど、大切な旅行資金を守るための工夫が必要です。

そのほか、トルコでATMを使う際には周囲に不審者がいないかを確認することも重要です。

日本人観光客の方が被害に遭った事例として、下記のようなものが報告されています。

観光客がイスタンブール市内にあるスルタンアフメト地区にて、ATMを利用してクレジットカードから現金を下ろそうとした際、人の気配を感じたので振り返ったところ、2名の現地の男性がいて話しかけてきた。
ATMの操作方法を教えてあげようと提案されて従ったが、その後ATMにカードを入れて暗証番号を入れても画面が進まなくなり、結局カードはATM機から戻って来なかった
その後、カード会社に連絡して確認したところ、既にカードからは限度額一杯の額が引き下ろされてしまった後だった。

この事例では、2人組の男性の片方が旅行者の注意を引きつけている間に、もう片方の男性がカードの情報を盗み取り、他のATMにて現金を引き下ろした…という手口であることが考えられます。

トルコに限らず、海外でATMを使う際には周囲に常に注意を払い、暗証番号を押す時は手元を片手でしっかりと隠すことが重要です。

また、ATMの機械というのは頑丈に作られていますので、基本的にガタつきなどはありません。

もしカタカタと不安定な部品があるならスキマーの存在を警戒した方がいいかもしれませんね。

② タクシーの利用は安全?

トルコのタクシー

トルコを初めて訪れる方は、馴染みのない土地で土地勘がないため、地元を熟知しているタクシーを利用する機会も自然と増えるでしょう。

しかし、海外旅行ではタクシーの利用においてのトラブルもよくあることなので、その使い方には注意が必要。それは親日国と言われているトルコでも同じです。

トルコでタクシーを利用したいときには、主に次の3つの方法があります。

  1. 流しのタクシーを拾う
  2. タクシー乗り場から乗る
  3. 電話やアプリを使って呼び出す

しかし、この中で絶対に避けてほしいのが➀の『流しのタクシーを拾う』方法なんです。

現地では多くの旅行者が流しのタクシーを利用したことで『タクシー料金詐欺』の被害に遭ったことを報告しており、外務省は注意を呼び掛けています。

大使館情報タクシー料金詐欺の事例

  • 流しのタクシーに乗って、目的地の地図を見せたが、近距離にもかかわらず遠回りをされ、最後に高額な料金を請求された。
  • 目的地に着いたらメーターの料金表示が消えており、不当な額を請求された。
  • 45リラを払おうとして、50リラを渡したら、これは5リラだと言われて、更に40リラを払うように言われて口論になった。

出典:外務省 海外安全ホームページ『トルコの安全対策基礎データ』

ねこまる
僕が使った空港⇒ゲストハウスまでのタクシーでは問題は起こらなかったけど、流しのタクシーには悪質なドライバーも多いようだから注意したいよね、、、

旅行者の口コミでは、イスタンブールのタクシム広場で客待ちしているタクシーには特に注意が必要とのこと。

トラブルに巻き込まれないためにも、トルコでタクシーを利用する際には次の注意点をしっかり守っておくことが重要です!

トルコでタクシーを利用する際の注意点

  • メーターを使わないタクシーは利用しない

トルコの正規タクシーはメーターを使うことが義務付けられています。そのため、メーターを使わない運転手がいれば、十中八九なにかしらのトラブルに巻き込まれるでしょう。
メーターを使わないことが分かったらすぐに降車することをオススメします。

  • 流しのタクシーを使わず、ホテル前やタクシー乗り場に停車しているタクシーを使う

悪質なタクシードライバーと乗り合わせることを避けるため、ホテルなどの宿泊施設に頼んでタクシーを呼んでもらったり、タクシー乗り場にいるタクシーを利用するようにしましょう。
また、世界で使えるUBERなどの配車アプリは、料金トラブルが起こり得ないシステムになっているのでオススメです。

  • タクシーの車両番号を運転手に分かるように控えておく

運転手に分かるように車両番号やドライバーの名前を控えておけば、運転手は妙な手口を使いにくくなり、犯罪の抑止に繋げられます。

ミーちゃん
ちなみに、イスタンブールでは2019年にタクシー料金の改正があり、初乗り4リラ(約75円)、その後1kmごとに約2トルコリラ(約40円)となっています。

また、どの都市においてもタクシーの深夜料金は適用されていないとのこと。

料金トラブルに巻き込まれないためには、こうしたタクシー料金の相場も事前にしっかりと確認しておくことが重要だよっ!

③ 飲み物(水道水)や食べ物の衛生状態は大丈夫?

トルコの飲み物(水道水)や食べ物の衛生状態は安全?

続いて、旅行中には避けては通れない現地での飲み水・食事の衛生状態について。

トルコの水道水は日本とは違い、石灰分が多く含まれていて飲料用としては適していません

そのため、飲み水には市販のミネラルウォーター(0.5~1リラほど)を購入しましょう。

ただし、水道水は歯磨きやうがい、洗顔などには問題なく使えますのでご心配なく。

また、トルコと言えばやはり世界三大料理に名を連ねているトルコ料理が魅力的ですが、トルコの飲食店で食事をする際にも注意点があります。

外務省によると、トルコでは食中毒をはじめ、食事から感染する『A型肝炎』や『腸チフス』といった病気が流行しており、旅行者へ注意喚起されています

特に多いのが飲食店で提供される氷や生野菜などによる食中毒。

トルコでは高級レストラン以外、氷や生野菜などはなるべく避け、肉料理・魚料理などに関しても良く火の通ったものを選ぶように注意が必要です。

また、お客さんの少ないレストランなどでは古い食材が使われることもあるため、こうしたお店も極力避けるように注意しておきたいところです。

④ 夜出歩いても平気?

トルコは夜出歩いても大丈夫?

トルコは日中暑いためか、現地民は夜の涼しい時間地に活動し始める人が多くいます。

そのためか、観光地などでは特に夜でも賑やかな場所が多く、人通りも多くなる印象がります。

ただし、地域によっては夕方や深夜、朝方などの人通りが少なくなる時間帯を狙ってひったくりや強盗が多発しており、さらには日本人旅行者が人気のない場所に引き込まれて性犯罪に遭ったり、金品を奪われる路上強盗に巻き込まれるケースも発生しています。

そのため、危険スポットなどは必ず事前に確認し、夜には女性の一人歩きは避けるべきです。

また、もし夜間に出歩かなければいけない事情があったとしても、人気の無い路地などは絶対に避けるといった警戒が必要です。

2.自分の身は情報で守れ!トルコで多発している犯罪被害とは?

ねこまる
さて、次は外務省ホームページや旅行者の口コミで多く報告されている、トルコでの多発犯罪について見ていくよっ

こうした犯罪はこれから現地へ訪れる方がもっとも巻き込まれやすい犯罪になるから、事前にしっかりと情報を入手しておくことが重要です。

特に、僕が巻き込まれたトルコでの詐欺犯罪は、下手をすると身の危険も十分にあり得たものだから、同じ轍を踏まないためにしっかりと読んでおいてね!

トルコでの多発犯罪1. ぼったくりバー(体験談)

事件レポート1. ぼったくりバー

口コミ(女性)そんなに飲んだはずないのに!ぼったくりバーにご用心

イスティクラル通りからちょっと奥に入ると、飲み屋の並ぶ裏道があちこちにあります。健全な店もありますが、中には、過剰な料金をふっかけるぼったくりバーがあります。親しげな外国人から「一緒に飲みにいこう」と声をかけられて、行ってみると、頼んでもいないのにホステスが出てきて、勝手に高い酒をあけられ、100万円近くも請求され、断ると怖そうなお兄ちゃんが出てきて脅し、現金がない場合は、ATMで下ろさせるというケースもありました。親しげに話しかけてる外国人には毅然とした態度で断る勇気を持ってください。

出典:トラベルコ 海外現地クチコミ『トルコの危険情報』

ぼったくりバーは、現在でも多くの日本人旅行者が巻き込まれている犯罪の1つです。

僕も体験した話なので、その犯行の手口を参考にしてもらえれば嬉しいです。

僕はトルコ旅行初日、イスタンブールの街を少しだけブラブラしようと思い立ち、宿の近くを軽く散策することにしたんです。

しばらく歩いていると、モスクがたくさん集まっている通りを見つけた僕は「なにこれ!アラジンみたいじゃん!」と舞い上がり、スマホカメラで写真を撮りまくっていました。

と、そのとき・・・

「Hey、ブラザー。観光中かい?すまないが、僕をこのモスクと一緒に写真を撮ってくれないかい?」

と、中東系の顔立ちをした若い男性に声をかけられたんです。

このときの僕は、これが後の悪夢に繋がることをまだ知る由もなかったのでした・・・。

「写真くらいならノープロブレムだよっ!ほら、カメラ貸してごらん!」

と、僕は写真を撮ってあげ、そのあと彼としばらく談笑することに。

なんでも、彼はアプトゥルという名前のサウジアラビア人で、僕と同じで1人でトルコ旅行に来たとのこと。

「街を見るのは楽しいが、やっぱり1人だと寂しいよな」「君も分かってくれるかい?ブラザー」

そんなこんなで、なぜか意気投合してしまいます(笑)。

「そうだ、せっかくここで出会ったんだ。2人でトルコビールを飲みに行かないかい?僕にはトルコ人の知り合いがいるんだが、この近くにトルコの伝統ミュージックを楽しめるバーがあるんだぜ。タクシーで5分もしないところさ!」

アプトゥルにそう言われ、正直さっき会ったばかりの人とタクシーに乗り込むことには抵抗があったのですが、お金はあんまり持ってないことを伝えると、タクシー代も出してくれるとのことだったので「まぁ、いいか」と了承することに。

実際、トルコの伝統音楽が楽しめる飲み屋というのは、トルコ観光に来た僕の身としては魅力的だったんです。

と、そんな感じで、タクシーに乗ること5分。

いかにも高級な会員制クラブのようなお店に到着することになります。笑

「さあ。中に入るぜ、ブラザー!」

そうアプトゥルに得意げに案内されて中に入ると、そこに広がっていたのは会員制ラウンジのように豪華で、妖艶なライトで一面が照らされているような空間でした

そこで、僕はすぐさまアプトゥルに確認したんです。

「なぁアプトゥル。さっきも言ったんだけど、僕はお金が無いんだ。チャージ料とかがもしかかるなら、今すぐ店を出よう。な?」

しかし彼は「大丈夫、俺が払うさブラザー。Don’t worryだぜ」とまた得意げに話すので、アプトゥルが払うならと納得し、VIP席のようなところに座ることに。

店員からメニュー表を渡され、すかさず料金を確認する僕w

 

なになに、ビール1杯1,500円。

ふう、なんだ。1,500円か。

くそたけぇwwww ワロエンwwww

 

正直、僕の警戒センサーはずいぶん前の時点からビンビンと反応していました。

だけど、彼が本当にただの親切なやつだったら、ここで帰るのは悪いよな… という考えがぬぐい切れなかったんです。

しかし、万が一のことを念頭に置いて、このあとに待ち受けるであろう様々なシチュエーションを頭フル回転にさせて考えた僕は、アプトゥルに念押しすることにしました。

「なぁ、アプトゥル。僕は自分の分の飲み代しか払えない。ビール1杯だけ飲むから、1,500円だ。いいか、僕が払うのはこの1,500円だけだからな?」

そうアプトゥルに伝えると、「Don’t worryと言ってるだろう、ブラザー?そんなに心配してたら、この素晴らしい夜が台無しになってしまうぜ?」と調子のいいことを言い出します。

なるほど、あいまいな言葉は詐欺やぼったくりの常套手段です。これはマジでヤバいかもしれない・・・。

そんな恐怖で支配されかけていたとき、ウエイターが飲み物を運んできました。

 

そう、セクシーな衣装をまとった2人のトルコ美女を連れて・・・。

 

「お兄さんたち、どこから来たの?一緒に飲んでもいいかしら?うふふ」

ぼったくりバーの美女

※写真はイメージです

「な、なんぞ!? Σ(; ゚Д゚)ウハッ」

アプトゥルと僕のとなりにおもむろに腰を掛ける美女を横にして、縮み上がる僕。アプトゥルはそんな僕をお構いなしに、美女といちゃつきながら会話を楽しんでいます。

ついに警戒センサーがMAXに達した僕は、すぐさま席を立ちあがりました。

「ごめんね、アプトゥル。悪いけど、僕はもう帰るよ。ビール代の1,500円はココに置いとくね」

テーブルに自分の飲み代だけ置き、「あとは楽しんで」と伝えてそそくさと退店しようとすると、店を出たタイミングでアプトゥルが追いかけてきて

「Hey、ブラザー!突然帰るなんてひどいじゃないか。僕もこれから一緒に帰るよ!だけど、ちょっと待ってほしいんだ」

などと言う。嫌な予感しかしない・・・

「実は、バーのサービス料金が半端じゃなく高いんだ!オレだけじゃとても払えない。ブラザーも出してくれよ!」

 

・・・キタコレ。

 

その場で僕とアプトゥルは口論を繰り広げることに。

「さっき君がサービス料ぜんぶ払うって言ったよな?僕は何回も確認したよな?ぜったい払わんからな!!」

「おいおい、頼むよブラザー。いくら持ってるんだ?」

そんな言い合いがしばらく続き・・・。

口論の末、僕は財布に入っていた少額のお金だけ出してあげることにして、背中に罵倒を浴びながら帰路につきました。

そうして、ねこまるはゲストハウスへ奇跡的に生還できたのでした。

教訓:フレンドリーに話しかけてくる外国人から飲み屋に誘われたら、まずは「ぼったくりバー」を疑え!

僕が巻き込まれた「ぼったくりバー」は、多くの日本人旅行者(特に男性)が被害に遭っているのだそう。イスタンブールでは、スルタンアフメット地区やタクシム地区(特にイスティクラル通り)で多発しているようです。
フレンドリーな外国人から話しかけられてもまずは疑ってかかり、怪しい誘いには絶対に乗らないようにご注意ください

トルコでの多発犯罪2. 格安ツアー詐欺(体験談)

事件レポート2. 格安ツアー詐欺

大使館情報格安ツアー詐欺の事例

  • 国内各地への格安ツアーの客引きにあい、非常に安い値段で移動のバスやホテルを提供しているので申し込んだが、実際に参加してみると、路線バスに乗せられて、ホテルもとてもひどいものだった

出典:外務省 海外安全ホームページ『トルコの安全対策基礎データ』

こちらも、僕が遭ったトルコの多発犯罪の1つです。

ただし、僕が遭った格安ツアー詐欺は、外務省が注意を呼び掛けているホテルやバスの詐欺ではなく、カッパドキアのバルーン(気球)ツアーに関する詐欺でした。

外務省が呼び掛けているとおり、僕もパムッカレという世界遺産の街で客引きに遭い、その旅行会社で格安のバルーンツアーを提案されて、その提案を受けることに。

僕はトルコでぼったくりバーにひっかかりかけていたので、万が一今回も詐欺などに遭わないように、返金保証をつけてもらい、ツアーが行われなかった際にどのように返金してくれるかといった話を旅行会社と徹底的に詰めたんです。

しかし、カッパドキアに到着して、バルーンツアーが予約されているという会社へ向かってみると「あなたの予約は受けていない」とのこと。

そんなはずはないと事前に購入していたチケットを見せ、話をつけた販売員の名刺を渡して電話してもらうことに。

そして電話を変わってもらうと、その販売員は電話口で「Don’t worryだよ、ブラザー。君は明日バルーンに乗れるさ」と一言。

・・・きたよこれ。

もう懲り懲りだよ!!

もう口論する労力さえも使いたくなかった僕は、返金保証を使ってバルーンツアーの参加料金を返してもらい、結局ツアーにも参加しないことにしたのでした。

ねこまる
僕の場合は運よく返金してもらえたけど、お金を騙し取られるだけっていうケースも十分に考えられたから、注意したいよね。

それに、ここでは説明を省いたけど、その旅行会社へお金を支払ったあとの対応はとてもひどいものでした。

これからトルコ旅行に行く方は、ツアーなどに参加する場合は事前にガイドブックやネットで評判のいいツアー会社を調べておいてからツアーを購入することをオススメします。

客引きしていたり、格安で客を惹きつけているような旅行会社は要注意です!!

ミーちゃん
こうしたツアー詐欺はサービスの質や対応が悪いだけじゃなくて、もしねこまるくんのようにツアーが行われなかった場合にはトルコ旅行の限られたスケジュールが丸1日無駄になってしまうこともあるんだもんね・・・。

ホテルやバス、観光地巡りツアーなどを売りつけようとする客引きには注意しておきたいね!

そのほかトルコで注意しておくべき多発犯罪

ミーちゃん
それにしても、トルコで散々な目に遭ったんだね、ねこまるくん・・・

ほかに注意しておくべき犯罪はあるのかな??

ねこまる
まぁ、僕の情報収集が不足していたって原因もあるんだけどね・・・。

こういう被害に遭うとやっぱり悲しいよね。

トルコでは先に紹介した犯罪のほかにも、旅行者の口コミや外務省情報から、いくつか注意するべき犯罪があります

以下の注意しておくべき犯罪をしっかりチェックして、トルコでいい思い出を作ってきてね!

○ 窃盗犯罪(スリ・置き引き・ひったくり)

モスクや博物館などの観光スポットにて、物乞いなどに囲まれ騒然としているあいだに財布やスマホ、パスポートなどの貴重品がスリに遭う被害が多発しています。また、強引なケースでは車やバイクに乗った人物が追い越し様にバッグをひったくるケースも。
人混みでは常にカバンを前に抱え、歩行中は道路側とは反対側でバッグを持つように要注意です。

○ クレジットカード詐欺

お土産屋などでクレジットカードを利用した際、「うまく決済ができない」と言われて暗証番号を繰り返し入力させられたり、他のクレジットカードを利用させられ、帰ってみると重複決済になっていたケースが多発しています。
クレジットカードは信用できる店舗でのみ利用しましょう。また「決済できない」などと言われたら、機械から印刷されるレシートを受け取り、近くにいる英語が話せるトルコ人を捕まえてレシートを訳してもらうなどの工夫をしましょう。

○ 靴磨き詐欺

観光スポットなどで道端に靴ブラシが落ちているのを発見し、拾ってあげると持ち主が現れて「お礼に靴を磨かせてくれ」などと言われ、靴を磨いてもらうと法外な料金を請求されるケース。
靴ブラシを見つけたら、まずは拾わないこと。また、現地で知り合った人物との会話中に靴磨きへ誘導されることがあれば、まずはこの犯罪を疑い、毅然とした態度で「No Thank you」と伝えることが大事です。

○ 偽警察官

フェリーの発着港やバスターミナルなどで「自分は私服警官だ」と声をかけ、パスポートや財布を見せるように命じ、言われたとおりに見せると財布の中身やパスポートが盗まれる事例が多発しています。
通常、トルコ警察が外国人に対していきなり所持品の提示を求めることはあり得ません。
こうした場合、まずは相手の身分証明書(トルコ警察の身分証明書は顔写真入りのカード式)を確認し、警察署か日本国大使館でなら応じると毅然とした態度で対応しましょう。

○ 睡眠薬強盗

観光客と名乗る外国人と親しくなった際に、睡眠薬入りの飲み物や食べ物を口にさせ、昏睡中に貴重品を盗む犯罪事例が数年前に多発しています。
いくら親しくなったからといっても、見知らぬ人から渡された飲み物や食べ物は口にしないように気をつけましょう。

ミーちゃん
トルコで気をつけなきゃいけない犯罪ってたくさんあるんだね・・・

魅力の多い国だけど、少し気を抜けば旅行の思い出が台無しになりかねないから、油断せずに行動していきたいねっ

3.どの地域が危険?訪問予定の都市をチェックしておこう

トルコ_地域別治安情報
ねこまる
さて、次にはいよいよトルコの地域別の治安状況や気を付けるべきポイントを見ていくよ!

これから訪れる地域を確認して、万全の準備で現地を旅している自分の姿をしっかりイメージしておこうっ

イスタンブールの治安

イスタンブールの治安

昼夜を問わず人通りが多く、活気にあふれるトルコ最大の都市、イスタンブール。

数千ものホテルが立ち並ぶなど、観光産業に力を入れている都市でもありますので、トルコ旅行といえばこのイスタンブールを目的地にする方も多いでしょう。

しかし、イスタンブールは2019年9月現在、外務省より「危険レベル1:十分に注意してください」に指定されています

デモ活動やテロ攻撃には十分に注意しておこう

イスタンブールでは2016年にISIL(イラク・レバントのイスラム国)による自爆テロ、2019年にナイトクラブを襲撃するテロ事件などが発生しており、街中では機関銃を持った警備員が見られるようになりました。

また、イスタンブールでは社会情勢の不安定さから、デモや抗議活動が突発的に行われることがあります。

テロ攻撃については犯罪を予測することはとても困難ですが、外務省によると、イスラム教徒は毎週金曜日の集団礼拝にて政治的スピーチやデモを行い、これがテロの標的になりやすいそうです。

そのため、旅行者は金曜日には不用意にモスクなどの宗教施設に近づかないことが重要です。

デモに対しては、トルコ警察が放水銃や催涙ガスなどを使って強制排除に乗り出す場合があります。

そのため、デモ活動などを見つけても決して近づいてはいけません。

○ 近づいてはいけないエリア

イスティクラル通りから金角湾の方向に降りていく途中にある地区「ドラップデレ」は、殺人事件や麻薬の密売、悪質な強盗事件も多数発生しており、トルコ人も近づかない危険なエリアです。

観光で行くことはないと思いますが、昼夜問わず、決して近づかないように。

また、ギュルハネ公園からトプカプ宮殿へと続く城壁沿いの通りでは、夜間に女性が性犯罪に巻き込まれる事件が多発しています。

日本人女性が被害に遭ったケースもありますので、女性の一人歩きは昼夜問わず避けてください。

○ 犯罪多発エリア

スルタンアフメット地区タクシム地区の観光地エリアでは、スリや置き引きなどの窃盗犯罪をはじめ、ぼったくりバーや格安ツアー詐欺などの被害が多発しています。

本記事で紹介した多発犯罪を今いちど確認しておき、観光中には十分に警戒するように注意する必要があります。

トルコ中部の治安(アンカラ、カッパドキアなど)

トルコ中部の治安(アンカラ、カッパドキアなど)

トルコの中部には、イスタンブールほど観光名所が多くないもののトルコ政治の中枢を担う首都『アンカラ』や、広大な景色のなか様々な奇岩群を楽しむことのできる世界遺産の地『カッパドキア』などがあります。

アンカラは2019年9月現在、イスタンブールと同様に外務省より「危険レベル1:十分に注意してください」に指定されています

これは、2015年後半から2016年3月にかけて立て続けに繰り広げられた武装集団によるテロ攻撃が要因となっています。

先ほど紹介したとおり、テロを予測して未然に防ぐことはとても困難ですが、巻き込まれる可能性を減らす努力はできます

テロの標的になりやすい金曜日のイスラム教徒の集団礼拝には近づかない、街中で不審物を見かけたらその場からすぐに離れる、人が大勢集まる場所に長時間滞在しないなど、最低限必要とされる対策をしておきましょう。

そのほか、アンカラでは交通事故が多数発生しており、運転手は概して交通マナーが悪く、乱暴な運転や信号無視なども多いので、こちらにもご注意を。

カッパドキアにはまるでディズニーランドにいるかのような異国感あふれる自然景観が楽しめる観光スポットであり、治安も悪くありません。

しかし、2013年には日本人観光客の女子大学生2名がトルコ人男性に刃物で襲われ、死者を出した痛ましい事件が起きた土地です。

この事件は、2人の乗った自転車が容疑者の車に接触し、口論になったのがきっかけとされています。

この事件の翌日、地元民の方たちは日本国旗や、「ごめんなさい」「トルコは彼女のことを忘れません」「日本と友好的でありますように」といった日本語の書かれた紙を手に持ち、事件現場を行進して黙祷を捧げました。

心優しい現地の人たちがたくさんいる一方で、非道な人間も必ずいるのは日本も同じ。

ただし、人口当たり犯罪発生率はトルコの方が断然高いので、いくら治安のいい場所といっても油断せず、節度を持った行動を心がけたいところです。

トルコ南部の治安(パムッカレなど)

トルコ南部の治安(パムッカレなど)

トルコ南部は外務省の発表している危険レベルが指定されていない、比較的安全で平和な地域が多いのが特徴です。

パムッカレでは白く壮麗な石灰華段丘の景観を堪能することができるだけではなく、頂上ではローマ帝国時代に温泉保養地として栄えたヒエラポリス遺跡を見ることができます。

また、地中海に面した地域では、透き通るような美しい青い海を眺めながらのリゾートも人気です。

同地域は危険レベルが設定されていない安全性の高い県が多いですが、シリアとの国境に位置するハタイ県はテロ活動が頻発している地域であり、外務省から危険レベル2(不要不急の渡航は止めてください)、県内東部にいたっては危険レベル4(退避勧告)に指定されています。

2019年1月20日には、シリアのテロ組織であるYPGが放ったロケット砲がハタイ県に着弾し、市民に死傷者が出たという事例が確認されています。

シリア国境付近には決して近づかないようにご注意ください。

ねこまる
パムッカレは僕が格安ツアー詐欺に遭った場所でもあります。

まだ営業しているか分かりませんが、Suhaという旅行会社のオスマンという男は要注意。

客引きされても決してついて行かないようにねっ

トルコ東部の治安(トラブゾン、ヴァン、ウルファなど)

トルコ東部の治安(トラブゾン、ヴァン、ウルファなど)

トルコ東部には様々なスメラ修道院などの数々の観光スポットで知られるトラブゾン、預言者アブラハムの生誕の地と言われているウルファ、トルコ最大の湖であるヴァン湖を有する都市ヴァンなどがあります。

観光地の多い魅力的な地域ではありますが、トルコ東部はシリアに近い地域であるため、2019年9月現在、多くの地域で危険情報が発出されています

シリアに近い南東部へ近づくにつれて危険度も高まり、国境際付近は最大の危険レベル4(退避勧告)が設定されている地域が多くあります

トルコ東北部に位置するトラブゾンには危険情報は発出されていませんが、ヴァンは危険レベル1、ウルファは危険2、県内南部の国境付近は危険レベル4となっています。

ハタイ県の例のように、シリアとの国境際の県ではYPGの放ったロケット砲による死傷事件も多いため、決して近づかないように。

4.その他の注意点とは?トルコ旅行で気を付けるべき5つのポイント

ねこまる
さて、だんだんとトルコを旅しているイメージが湧いてきたところで、さらに一歩踏み込んだトルコでのマナーや暮らしに関する注意点を見ていこう!

i. 宗教上のタブー

宗教上のタブー

トルコは人口の99.9%以上がイスラム教徒の国です。

イスラム教の中にも複数の宗派が存在しますが、トルコではスンナ派が多数を占めています。

スンナ派はイスラム教の中でも、イスラム教の開祖であるムハンマドが残した「慣行・規範・先例」を大切にしようという宗派で、各宗派の中でも特に戒律を重んじる傾向が見られます。

また、イスラム教は戒律の多い宗教としても有名なので、日本で過ごしている時と同じような間隔で現地の人と接しようとすると思わぬところでトラブルに発展してしまう場合もあります。

そのため、現地の方々とコミュニケーションを取る際には以下の7つの点について注意しましょう。

  1. 豚肉を食べるのは禁止されているため、むやみに勧めない。(本当はイスラム教ではお酒もダメなのですが、トルコのイスラム教徒はお酒には寛容的なようです)
  2. 左手は不浄の手とされているので、握手や物の受け渡しでは右手を使う
  3. 人差し指は悪魔の指とされているため、人差し指で指差ししない。(やむを得ず指差しが必要な時は右手親指を使う)
  4. 頭は神聖な部位とされており、子どもの頭を撫でるのは「成長を妨げる」という意味になるため避ける
  5. 女性が異性と接触していいのは結婚した後から、また、親族のみとなっているため、男性は基本的に女性へ握手を求めない
  6. 一日に5回ある「お祈りの時間」は、むやみに人に話しかけたり、電話をしたりして邪魔をしない
  7. 夕食以外の食事を控える断食の期間「ラマダーン」中は、みだりに食事に誘わないように注意する

特に、日本人にとっては子どもの頭を撫でたり、男性が女性へ握手を求めるといった行為はごく普通のことなので気をつけておきたいところです。

ii. 文化におけるマナー

文化におけるマナー

トルコ人と会話をするとき、舌打ちで返事をされることがあります。

日本では不快感や嫌悪感を示すジェスチャーとして認識されていますが、トルコでの舌打ちは「いいえ」「違います」くらいの日常会話の意味として使われます

現地の人との会話で舌打ちをされたとしても、「相手を怒らせてしまっているのでは…」と深刻に捉える必要はありません。

また、食事中では、トルコ人に手渡しでナイフを渡さないことがマナーとなっています。

手渡しでナイフを渡すことは決闘の合図とされているため、大きなトラブルを招く可能性があります。

ナイフを渡したい時は相手のテーブルの近くへ置き、相手に取ってもらうのがスマートです。

トルコのトイレ事情については、基本的にトイレットペーパーがついていないことに注意が必要です

ほとんどのトイレは桶にある水を使って左手で清めるトルコ式トイレが主流のため、日本人旅行者にはポケットティッシュが必須アイテムです。

そのほか、トルコでは2009年5月1日以降、建物内での喫煙が禁止されています。

公共施設の屋内やホテルのロビー、レストラン、公共交通機関などはほとんどの場所が禁煙となっており、違反した場合には罰金69リラが科せらるためご注意を。

※ただし、外での喫煙は基本的にOKで、ホテルでも喫煙可能な客室でのみ喫煙が許されています。

また、写真撮影についてはモスク内や軍事施設、空港、鉄道、橋などは写真撮影が禁止されているため、撮影は控えましょう。

iii. 病気や感染症

病気や感染症

トルコでは大型の野犬が多く徘徊していて、多くの患者が毎年のように狂犬病によって命を落としています

基本的には動物に近寄らないように気をつけ、噛まれた場合はすぐに狂犬病の予防接種センターで予防接種を受けることが大切です。

また、トルコはA型肝炎や腸チフスなど、食事から感染する病気も流行しています。

生水(氷を含む)や生野菜から感染することが多く、火の通り切っていない肉や魚料理にも注意が必要です。

さらに、トルコの黒海沿岸地域を中心に、マダニから感染する『クリミア・コンゴ出血熱』が発生しており、外務省が注意を呼び掛けています。

草むらや公園の芝生などを訪れた際には、ダニがついていないかをよく確認し、噛まれていた場合には医師の診察を受けるようにしてください。

そのほか、トルコは平均湿度が20~30%と日本に比べて乾燥しているため、肌が弱い方は保湿クリームなどがあれば便利。

また、夏場は40度以上の猛暑になることも多いので、5~9月の夏場頃にトルコを訪れる場合は熱中症対策として水分を小まめに摂るようにしましょう。

iv. チップ制度はあるか?

チップ制度はあるか?

トルコには昔からこれと言ったチップの習慣はなく、チップを渡す必要は基本的にはありません。

レストランやホテルなどでも、ほとんどの場合は料金にあらかじめサービス料が含まれています。

ただし、特別なサービスを受けたり、十分に満足のいくサービスを受けた際などは、下記の相場を参考にしてチップを渡すと喜んでくれるでしょう。

  • レストラン:料金の10%ほど(サービス料に含まれている場合は不要)。
  • ホテル:ベルボーイ、ルームサービスに対して1~5リラほど。
  • タクシー:おつりの小銭をチップとして渡す。
  • ハマム(トルコ式の風呂屋):アカすりやマッサージをしてくれた人に対して1~2リラほど。

v. どんな服装がオススメ?

どんな服装がオススメ?

トルコでは、夏場(6~9月)は40度近くまで暑くなり、冬場(12~3月)は-5度近くまで冷え込みます

1日のなかでも寒暖差が激しいため、夏場でも半そでの上から羽織れる薄手の上着などがあると便利です。

また、イスラムの国では「美しい部分を見せない」といった考えから、男女ともに(女性は特に)肌の露出した服装を好まれません。

しかし、トルコでは最低限ヒザが隠れていれば、露骨に肌を見せるような服装をしていない限りは問題ないでしょう。

ただし、モスク観光へ行く際にはイスラムの戒律を守り、肌を露出した服装は避けるように注意したいところ

女性の方は髪を隠すスカーフも必要となる場合がありますので、トルコ旅行の際には持参しておきましょう。

5.トルコは危険が多く医療費も高額!最低限の防犯対策をして身の安全を守ろう

海外保険へは必ず加入しておこう

さて、ここまで紹介したとおり、トルコではぼったくりバーや格安ツアー詐欺をはじめ、様々な犯罪被害が多発している国です。

また、トルコでは医療費がアメリカ並みに高く、ジェイアイ傷害火災保険の調査によると、盲腸手術をした場合の医療費は100万円近くにのぼります。

そのため、海外旅行保険への加入は必須であり、もしバラ掛けで加入する場合にも、医療事故のための『治療補償』、盗難被害のための『携行品損害』は必ず補償してもらうことが大切です

ねこまる
一般の海外保険は高すぎる・・・という方は、クレジットカードについている海外保険で保険料を大幅に節約することができるよっ

例えば、僕がいつも使っている『エポスカード』は年会費無料だけど、カードを持っているだけで90日間、現地で以下のような補償が得られるんだっ

エポスカードの海外旅行保険の内容

 海外保険の内容 / 補償金額
➀ 疾病治療費用 270万円
② 傷害治療費用 200万円
③ 携行品損害 20万円
④ 救援者費用 100万円
⑤ 賠償責任 2,000万円
⑥ 傷害死亡/後遺障害 500万円
 カードの特徴
◎ 即日発行&受取 可能 ○ Visa のみ 
◎ キャッシュレス診療対応 ▲ 家族特約なし 
ねこまる
ただし、トルコは医療費がとても高額なので、エポスカードの医療費だけじゃ心配という方も多いはず。

そんなときは、高額請求の怖い「治療補償」だけを一般保険のバラ掛けで追加してあげれば、普通に一般の海外保険へ加入した場合と比べて数万円も節約することができるんだ!

僕はいつも、医療費の高い国へ出かけるときにはエポスカードの保険に加えて、損保ジャパンの『新・海外旅行保険 off!(オフ)』の「オーダーメイドプラン」で『治療補償』だけをプラスしてあげてるよ。

詳しい方法は「クレジットカード付帯の海外旅行保険!厳選おすすめ&比較表2019年」を参考にしてみてねっ!

おまけ:現地の日本国大使館の連絡先をメモしておこう

ねこまる
海外旅行保険のほか、旅行中に犯罪や事故のトラブルに遭った時には、トルコの日本国大使館がどうすればいいかを的確に教えてくれるよ!

パスポートを紛失したときには再発行もしてくれるので、現地大使館の住所や連絡先は必ずメモしておこうっ

在トルコ日本国大使館(アンカラ)

住所 Resit Galip Caddesi No.81, Gaziosmanpasa, Ankara, Turkey
電話 国内から:0312-446-0500
国外から:(国番号90)312-446-0500
Email 領事部:ryoji@an.mofa.go.jp
※パスポート、ビザ、邦人保護等
FAX 国内から:0312-437-1812
国外から:(国番号90)312-437-1812
開館時間 月曜日~金曜日 9:00~13:00、14:30~17:30

在イスタンブール日本国総領事館

住所 Tekfen Tower 10th Floor, Buyukdere Caddesi No.209, 4. Levent 34394, Istanbul, Turkey
電話 国内から:0212-317-4600
国外から:(国番号90)212-317-4600
Email 領事部:ryoji@it.mofa.go.jp
※パスポート、ビザ、邦人保護等
FAX 国内から:0212-317-4604
国外から:(国番号90)212-317-4604
開館時間 月曜日~金曜日 9:00~12:00、13:30~17:00

情報は最強の防犯対策!しっかり準備して快適なトルコ旅行を

ねこまる
いかがだったでしょうか?

今回紹介した治安情報はミーちゃんのトルコ旅行の参考になりそうかな?

ミーちゃん
うんっ!おかげでトルコを旅しているイメージも鮮明に湧いてきたよ♡

今まで治安っていっても、何を調べたらいいのか漠然としていたんだけど、旅行者には旅行者の調べるべき現地情報があったんだね!

トルコでの観光中は持ち物やお金の管理には十分に注意して、万が一のことが起こったときにも身を守れるように海外旅行保険にはちゃんと入っておきますっ

ねこまる
それがいいねっ!

海外では日本の常識はほとんど通用しないから、情報こそが現地で自分の身を守る最高の防犯対策になるんだ!

ここで得た情報をしっかり参考にして、快適なトルコ旅行に出かけてきてねっ!

というわけで、今回はトルコへ旅行する前に必ず知っておいてほしい治安情報や防犯対策について紹介しました。

トルコに限らず、ここで紹介した5つの治安情報はどこの国へ行く際にもぜひ調べておいてほしいこと。

正しい情報をしっかりと掴んで、最高の海外旅行を楽しんできてくださいね!

それでは、今回はここまでっ

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